2009年12月30日 (水)

正月に活躍する備前焼

 正月に活躍する備前焼といえば、花器か酒器が一番に上げられる。勿論、この二つが活躍するのは異論がない。第二に活躍するのは食器。大皿や鉢も大活躍だ。

 案外忘れられているのは建水。建水は茶殻を捨てる茶器だが、これが以外に役に立つ器なのだ。

 少し大きめの建水をコタツの横に置いておくと、とても重宝する。茶殻は勿論のこと、みかんの皮、ピーナッツや豆の殻、はたまたタバコの吸殻までゴミ箱代わりに使うことが出来る。鍋を囲むとガラ入れにもなる。

 今日は、そんな建水を紹介したい。

P1010482w800  落柿窯作「備前建水」。

 緋色が美しい建水だ。ゴミ入れに使うには、ちと、もったいない気もするが、それをあえて使うのがお洒落だと思う。

 サイズは5寸(幅)×4寸(高さ)。

 本当はもう少し大きいほうが使い勝手は良いけれど、余り大きいと邪魔になる。この大きさが良いと思う。

 建水は、茶道具ではあるが格が低い道具だから、雑器と同じで価格も手ごろだ。

 日常でこんな道具をもっと使って欲しいと思うけれど、どういうわけか全くと言ってよいほど出て行かない。とても使い勝手が良いだけに残念に思う。

| | コメント (0)

迎春準備ー干支の引継ぎ

 今日から、予報どおり鬱陶しい天気になった。日本海側を低気圧が東進し、明日には、北方海上で猛烈に発達する予報だ。そのため、明日は冬型の気圧配置が強まり、大荒れになるという。寒い年越しになる。

 今日は、午後から雨模様にはなったけれど、寒さはさほど強くはない。今のうちにと、形ばかりの迎春準備をした。

 玄関に正月の花を活けた。床の軸を変え、床飾りを設えた。仏壇と神棚にお飾りもつけた。後は、明日、少しの買い物をすればすべて終わりだ。

 大晦日は悪天候の予報だが、ゆっくりと年を越そうと思う。

 今日は、干支の引継ぎか滞りなく行われたようである。

P1010479w800  2009年の丑から2010年の寅へ・・。

 牛が虎になにやら耳打ちしている。この不景気な世の中を何とか変える方策をアドバイスしているのかもしれない。

 

 牛さん、一年間ご苦労さん。虎さん、新しい年をよろしくたのんまっせ。

 2010年が明るい年であるように祈ろう。

| | コメント (0)

2009年12月29日 (火)

冬枯れの庭

 落柿窯の母屋の庭が荒れ果てた。正月までには、お願いしたシルバーさんの都合がつかず、このまま正月を迎えることになった。

 正月といっても、特に客があるわけでもなし、ましてや、庭だけが「ピカピカ」でも家の中は乱雑だから、この方が丁度良いのだともいえる。

Img_0624w800  主は、冬枯れの風情が好きだ。木の葉が落ちた庭は木漏れ日が差して明るいし、落ち葉と落花した花びらのコントラストもいい。

 そうは言っても、このまま春を待つには、ちと、はばかられる。

 シルバーさんが来てくれるまで、この「枯れ野」風情を楽しもうと思う。

Img_0621w800  見上げればサザンカがいっぱい咲いているけれど、地表で見える花は唯一「日本水仙」だけだ。

 日本水仙は、枯れ野に立つ乙女のように可憐である。

| | コメント (0)

年の瀬

 今日は、予想に反して穏やかな晴天になった。年末寒波の始まりは、どうやら、明日からになるようだ。

 この温かさに誘われたわけでもないけれど、主と親しい若い女流陶芸家が窯を出すというので見に行った。

 彼女は、芸大を出た後、陶芸センターで研鑽を積み、今は、窯元で働きながら独立を目指している。今度、薪窯を借りて新作を焼いた。

P1010477w800  窯から出たばかりの作品。

 女流らしい優しい造りの急須にカフェオレボール。

 薪窯による完全酸化焼成の美しい焼き上がりだ。

 緋色も抜けも緋襷も申し分ない。大きさも丁度良い。

 この出来なら独立も夢ではない。頑張って早い独立を実現させてもらいたいと思う。

 さて、主は、今日、正月前の墓参りに行って来た。花を換え、線香を立てた。これでお墓にも正月が来る。

 わが母屋の玄関にも「お飾り」をつけた。一人暮らしの主は年末も正月もないけれど、せめて気分だけでも正月モードにしたというわけだ。

 この温かさで蝋梅の蕾が大きく膨らんでいる。

Img_0618w800  今にもはじけそうな蝋梅の蕾。

 久しぶりに5DⅡを持ち出した。レンズは、勿論タムロン90ミリマクロ。

 背景のボケがいい。絞りは4,0。

Img_0623w800  もう一枚は展示室の前にある南天。赤い実と赤い葉が正月気分にさせてくれる。

 これも5DⅡで写したが、レンズはタムロン28-300のズームレンズを使った。絞りは4,0。

 こんな穏やかな日は、当分望めないかもしれない。カメラで遊ぶのも、しばらくお預けになるだろう。

| | コメント (0)

2009年12月28日 (月)

御用納め

 12月28日、29日は、サービス業っを除いてほとんどの会社が御用納め。かつての主の勤務先も12月28日が御用納めだった。

 主が落柿窯を始めた頃は、御用納めにはすでに休みを取っていた。あの頃、落柿窯は、クリスマスイブに火入れして、30日まで焚くのが慣例だったからな。

 今思えば、あの頃は主も若かったから、寒風吹きすさぶ中で窯が焚けたのだと思う。それに職場の仲間が良く助けてくれた。みんな若かったなあ。

 今の主は、仕事をしているのか休んでいるのか分からないメリハリのない暮らしをしているから、年末年始もほとんど関心がない。

 しかし、せめて世間並みに今日を落柿窯の御用納めにしようと思い、昨日挽いたマグカップを仕上た。

P1010472w800  削って取っ手を付けて完成。

 今日は、午前中、歯科医院の予約があったから、午後から仕事にかかったら、少しばかり乾燥していたが間に合ってよかった。

 歯のほうは調子がよくない。入れ歯が不具合で、これでは餅が食えそうにない。

 今日も作品をなにか紹介したいと思い展示の棚を探したら、正月の花が活けられそうな花器があった。

P1010476w800  落柿窯作「備前破れ桶花生け」。

 サイズは6寸×6寸程。

 この花器の底にケンザンを入れて正月の花を活ける。

 水仙、南天またはセンリョウ、それに小菊などを合わせてみるのも良いと思う。

 小さな花器だから花は小さめに活けよう。

| | コメント (0)

2009年12月27日 (日)

冬晴れ

 今日は師走とは思えない、穏やかな日和になった。風もほとんど無くて、温かい陽光が降りそそいでいたから、水槽のメダカたちも元気に泳いでいた。

 天気予報によれば、明日から冬型の気圧配置が強まって寒くなるという。今日の日和は2009年最後の温かさかもしれない。

P1010464v800  青空に赤レンガの煙突。赤い南天の実と黄色いチンク。

 こんな穏やかな冬の日は、あわただしい年の瀬を忘れさせてくれる。

 こんな日和が続いてくれたらありがたいけれど、自然はそれを許さない。

 冬は寒いのが日本なのだ。

P1010465w800  窯場の裏にあるセンリョウが綺麗な赤い実をつけてくれた。

 昨年は、植えて間が無かったから痛んでいたけれど、今年は、正月の花に使える。

 

 今日のように温かいと主の体調も良くて、マグカップを轆轤挽きした。

P1010467w800  落柿窯は、小さな窖窯だから大量に作ることはない。いろんなものを少しずつ造る。

 明日は仕上げに取っ手を付ける仕事が待っている。

 

 さて、今日の作品は、番茶用の湯呑み。熱々の番茶をタップリ入れて使いたい。

P1010469w800  落柿窯作「備前番茶用湯呑みー汲出し型」。

 白い地に赤い緋襷。地が白いからお茶の色も見える。大きさもタップリあるから、寒い夜に番茶をすするのに最適だと思う。

P1010471w800  高台部分は結構派手だが、温かさがある。

 ちょっと厚手で、お茶も冷めにくい。冬仕様の湯のみだ。

 こんな茶碗で、厚い番茶をすすりながら寒い夜を楽しむ相手が欲しい主である、。

 

| | コメント (0)

2009年12月26日 (土)

檸檬

  ご近所で自家栽培の檸檬をいただいた。スーパーでよく見かける輸入物のそれと違い、いかにも瑞々しくて美しい。

P1010461w800  檸檬といえば、梶井基次郎の「檸檬」がすぐに思い出されるが、主も昔この短編小説を読み始めたことがある。しかし、読んでいるうちに憂鬱になり途中でやめた。

 美しい檸檬を爆弾に見立て、書店の棚において立ち去る。人の感情は計り知れないと思った記憶がある。

 主は極めて単純だから、檸檬の美しさには惹かれるが、思索の題材になることは無く、ただ、その味に関心があるのみだ。 さて、この檸檬をどう味わうか・・、今、それのみを考えている。

 さて、話は変わるが、今日、毎日使っている主の飯茶碗が欠けてしまった。主のちょっとした不注意だから仕方がないけれど、茶碗の表情がずいぶんよくなっていただけにちょっと惜しい。しかし、まだ使えないことはないので、このまま使うつもりだ。

P1010457w800  毎日使っているから、茶碗の表情がずいぶん良くなっている。特に、緋色は鮮やかになった。

 こんなに、つるつるになると、抹茶碗として使っても茶筅が痛むことはない。

 備前の茶碗は、数年、飯茶碗として使っていれば茶碗としての真価が出てくる。

 今までに、いくつ飯茶碗を割ったか思い出せないが、いつも表情がよくなると割れる。

 これも茶碗の運命かもしれない。

| | コメント (2)

2009年12月25日 (金)

道の補修と溝掃除

 今日は、温かい働き日和。この温かさを逃したら年末にかけて寒くなるというから、今日は元気を出して道の補修と溝掃除をした。

P1010456w800  道は、落柿窯に入る導入路で、元々ある農道を広げたものだ。

 車の出入りが多いから、でこぼこが目立っていた。その掘れた所に砕石を含んだ砂利を入れた。これで水溜りもいくらか解消するだろう。

P1010455v800  溝は、窯の建て屋と工房の建て屋の長さ、電柱から電柱の間ほどの長さの県道脇の側溝である。

 県道以外はいまだ土の道だから、いつの間にやら溝に土がたまる。そこに草が生え水の流れが悪くなっていた。今の時期が溜まった土を上げるのが一番良いから、一年ぶりの仕事になった。

 主のやることとて、仕事は荒いが大まかに土は上げた。

 午後、少し轆轤を廻して碗を挽いた。カフェオレボールほどの大きさがある。

P1010448w800  最近は、高台がないフリーカップに人気がある。使い勝手が良いのだろう。

 この碗もそれが狙いだ。

P1010449w800  今日の作品紹介は、昨日に続いて砂糖か塩を入れる壷。

 落柿窯作「備前蓋付き壷」。

 今日の壷は蓋がついている。小さな水指のようだ。

P1010451w800  中に派手な景色はない。ものをいれを入れるにはこれで十分だろう。

 昨日の種壷と同じように酒を入れても良いと思う。

 小さいけれど水指として使えないこともない。

| | コメント (0)

2009年12月24日 (木)

冬の小鳥

 今日は穏やかな晴天が広がった。工房の前で日向ぼっこをしていたら、目の前の梅の木で、チュンチュンと賑やかな小鳥の声がする。群れているようだ。目を凝らしてみたけれど、小さな小鳥で、はっきり姿が確認できない。なんとなく、お腹のあたりが白いように見える。。PCで探してみたら、どうやら「エナガ」らしい。

P1010446w800  のどかな冬の日に、小鳥の声を聞きながら、のんびりした時間が流れるのはいいもんだ。

 主は、仕事もせずに毎日怠惰に暮らしている。

 これ以上の幸せは無い。

 今日の落柿窯の作品は小さな種壷。

P1010439w800  落柿窯作「備前種壷」。

 サイズは、5寸×4寸といったところ。

 塗蓋を合わせて水指にするには小さすぎるから、砂糖壷か塩壷にするのが良いかもしれない。

 正面は胡麻が溶けている。

P1010440w800  火裏は、直接炎があたらないから、緋色あるいは部分的に抜けが見られる。

P1010441w800  中は、白く抜けて緋襷がついている。

 正月に人が集まって一杯やる時、この中に酒を満たし、小さな竹の柄杓でぐい呑みに注いで呑む。こんな使い方もお洒落だと思う。

 備前を使う楽しみはアイデア次第だ。

| | コメント (0)

2009年12月23日 (水)

今シーズンの鴨

 今年も、落柿窯の横を流れる小さな川に鴨の姿が見え出した。親鴨と小鴨が4,5羽。小鴨は動きが早くて写真に出来なかったが、親鴨は小鴨の後をゆっくりと追っていた。

P1010434w800  川の水は少なくて底が見えるほどだから、鴨の水掻きの様子がわかる。

 このシーズンも元気で過ごして欲しいものだ。

 今日は、時折、時雨の冷たい雨は降ってきたが、それでも気温は先日より高かったから、比較的過ごしやすい休日(天皇誕生日)になった。

 今日は、千客万来で、あっという間に時間が過ぎてしまった。主の仕事は何も出来なかったけれど、こんな日もあって良い。

 久しぶりに、若い陶芸家たちが訪ねてくれたから、主は、また若いエネルギーをいただいたようだ。明日から、また仕事をしよう。

P1010438w800  今日の作品紹介は、酒器。

 下戸の主が造る酒器だから、たかが知れているけれど、たまにはこんな酒器で一献やるのも良いのでは・・・、と思う。

 落柿窯作「備前緋襷酒器セット」。当然、窖窯による酸化焼成だ。陶印を見ると結構前作である。

 こんな酒器を焼いていたこともあるんだね。ちょっと懐かしい。

| | コメント (2)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

陶芸