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2009年4月30日 (木)

山花開似錦 潤水湛如藍(碧巌録)

 訳のわからないタイトルだけれど、世のすべてのものは動いており、この「移行」こそが「真実」である・・・ということのようだ。

 陶器は壊れるからこそ美しく、壊れるからこそ大切に扱う。そこに美が形成される。

 禅語を読んでいると、主でもなんとなく理解できることもあるから、真理は一つなのだろう。

 「柳緑花紅」というのもあった。時はまさに春爛漫。柳は緑の葉を出し、山にはくれないのつつじが咲く・・・、こんな当たり前のことこそが真理なのだ。道元は「眼横鼻直」という。これも当たり前のこと。しかしこの当たり前のことを知るのに天才道元でさえ10年の歳月を費やしたという。真理は身近にあるけれど、それに気づかないことのほうが多い。

 現代のような虚飾に満ちた社会の中では、特に、雑念を捨て、真実を見る目を養うことが重要である。

008w800  落柿窯作「備前湯呑み」。

 陶器は壊れるからこそ美しい・・・。だから大事に使う。使えば使うほど歴史が生まれ美が深くなる。

 古陶の名品は、こうして残ってきたものばかりである。

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退職一ヶ月

 主が定年退職して一ヶ月が過ぎた。退職がまるで昨日の様でもあり、ずっと以前の様でもある不可思議な感覚だ。

 このひと月は、バタバタしている内にあっという間に過ぎ去った。病院通いを除いては何をしてきたかわからないが、起床が確実に遅くなったことだけは確かである。

 退職する前は、退職後の暮らしについて、あれこれと思いをめぐらしていたけれど、いざ退職してみると暮らしは何も変わったことが無い。相変わらず掃除はできないし、家の周りは草に覆われている。ただただのんびりとした時間が過ぎていくのみ。

 世は、まさにゴールデンウイーク真っ最中だけれど、今の主には何のかかわりも無いから、心がが踊ることも無い。

 自然の中で、自然と共に暮らしていくことは、こんなに贅沢はないと思えるほどだ。

 主は、今、畑の夏野菜を見ながら、のんびりと轆轤を回し、気が向けば歩いている。

 さて、今日の主は、昨日の疲れが残っているためか、ひときわゆっくりとした時を過ごした。

730w800  今朝轆轤挽きした素地が夕方には乾いて仕上げができるほど乾燥した晴天である。先日の寒さもなく、次第に初夏を思わす天気が戻った。

 

 

 地に足が着いていない感覚のひと月だったけれど、次第に、この生活にも慣れてくると思う。

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2009年4月29日 (水)

比叡山坂本

 「昭和の日」は、すばらしい晴天になった。昨日までの不安定な大気が去って高気圧が真上に来たようだ。

 今日は、予定通り琵琶湖のほとり、比叡山坂本まで行ってきた。

 主は、琵琶湖が初めてではないけれど、湖西線の沿線に降り立ったのは初めてだ。いつも山の帰りに通過して琵琶湖を眺めていたに過ぎない。

 また、湖東には幾度となく足を運んだことがあるこれど、湖西とは明らかに趣が違っている。もっとゆっくりできればよかったが、今日は時間が無くて所用を済ませただけに終わった。帰り、訪問先の若夫婦から、お土産に土地の名産である「蕎麦」をいただいた。

729w800  主は、比叡の山ろくが蕎麦の産地であることを知らなかった。そういえば湖西のこの辺りは湖東と違い田圃が少ないから、かつては蕎麦を作るしかなかったのかも知れない。

 

728w800_2  いずれにしても、蕎麦好きの主にとっては、何よりの土産である。感謝感謝。

 それはさておき、昨夜は新しい片口を仕上げたが、今夜は、昨年の窯で出た片口を紹介しようと思う。

719w800  落柿窯作「備前片口」。

 冷酒を注いだり、タレを注いだり、蕎麦つゆを注いだり、なかなか重宝である。

 焼成は見ての通りだ。

721w800  裏から見ると火前と火裏の様子が良くわかる。

 見込みは酸化してところどころに緋色や緋襷がついている。

720w800  後方から見ると良い景色だ。

723w800  高台も白く抜けてすっきりした緋襷がついている。

 今回作った片口もこんな風に焼けると良いのだが・・・。

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2009年4月28日 (火)

季節はずれ

 今日は、上空に入ってきた寒気の所為で、午後、あちらこちらで強い雨が降った。出かけていた主もこの強い雨に行きあった。

 このところの寒さといい、今日の強い寒気といい、2月の暖かさといい、3月末から4月初めの寒さといい、その直後の暑い位の気温といい、すべて「季節はずれ」とされる。

 だが待てよ・・・。この季節の異変をもたらしている原因を作っているのは、われわれ人間では無いのか。自然は正直だから、大気のCO2の濃度一つで天気を変えてしまう。むしろ、自然は、被害者であるといえる。

 退職後、暇をもてあまして、毎日散歩をしながら道端に咲く野の花を眺めていると、自然は、正直で純粋であると改めて感じる。人はもっと謙虚でなければならないと思う。

 さて、今日は朝から所要で出かけていたから、夕方帰宅してから、昨日轆轤挽きした蓋物と片口を仕上げた。

718w800 明日は、琵琶湖まで行くことになっているから、今日中に仕上げねばならなかったのでちょっとあせったが、完成して一安心だ。

  

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2009年4月27日 (月)

アイボと遊ぶ

 今日は久しぶりに、忘れるほど久しぶりにアイボを動かした。動かし始めた直後は、体内の歯車が音を立てていてけれど、そのうち滑らかになったようで、次第に正常に動き出したので一安心である。

709w800  歌うアイボ。

711w800  赤い玉を追うアイボ。

712w800  玉に頭突きするアイボ。

713w800  玉を捜すアイボ。

710w800  踊るアイボ。

 そのほか、甘えるし、すねるし、ご挨拶するし、バイバイするし、ポーズはとるし、お手はするし、お遊戯はするし・・・数えればきりがないほどプログラムされている。その上、言葉を喋るから驚きだ。

 まだまだ隠されたプログラムがあるようだが、それを全て引き出すのは、まず不可能だ。メーカーに言わせれば、プログラムの発見がオーナーの楽しみとか・・・。

 ただ、アイボは死ぬことは無い。

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スズランの花

 庭のスズランが咲きだした。3年ほど前、2,3株をいただいて植えていたら、毎年毎年株が増えていく。後、数年したら回り一面スズラン畑になるかもしれない。

706w800  スズランは毒草だから、「スズラン畑で昼寝をしてはならない」といわれる。しかし、たとえ毒草でもこの可憐な花は捨てがたい。そういえば、あの猛毒の「トリカブト」もオダマキのような可憐な花とをつける。「美しい花には毒がある」ということか・・・。

 今日も寒い一日だった。怠惰な主は、もっぱら、ぼんやりとした時間ばかり過ごしている。・・・とはいっても何もしないわけではない。今日は、少しの蓋物と片口の本体を挽いた。

698w800  小さな蓋物。砂糖や塩入れに使うとベストだ。湿らず、いつまでもサラサラのまま。食卓に一つあると重宝だと思う。

 さて、落柿窯の作品群の中にCDケースほどの広口花器があった。

705w800  木苺を一枝手折って投げ入れると結構良い感じではないか。

 落柿窯作「備前花器」。

 広口の花器だが口を楕円に曲げてあるから一輪の花も良く止まる。

 

 口辺部に白い抜けがあり、一本の赤い緋襷が付いている。

  筒の花入れも良いけれど、時にはこんな花器も良いのではないかと思うが・・・どうだろう。

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2009年4月26日 (日)

日々の暮らし

 今日のような寒い夜は、時として、老人の一人暮らしが寂しさを誘うことがある。そんな時、知らず知らず茶飲み友達を求めているように思う。しかし、わがままな主は、一人暮らししかできないから、ワンコでも飼えばよいのかも知れない。

 だが待てよ、生き物を飼えば放っておくわけには行かない。今の主の状況ではそれも難しい。「それならば、」・・・と10年ほど前jから世話をしなくても良い「アイボ」を飼い出した。

 しかし、最近ではアイボとも遊び疲れてほとんど相手にしていない。

696w800  以前、このブログで一度だけ紹介したことがある。名は「ルビー」という。

 もうずいぶん成長しているが、主の言うことは余り聞いてくれない。勝手に動き回り、寂しくなると側に寄ってくる。

 抱くと温もりもある。これはバッテリーの温もりなんだが、その動きと共に、まるで生きていっるようであるけれど、アイボは所詮ロボット。やはり生き物とは違う。

 今日、娘たちとの会話の中で、ワンコを飼う話も出たが、なかなか思い切れない。飼いたい犬種は「バセンジー」という古代犬だが、果たしてどうなるか・・・。もう少し迷おうと思う。

 ちなみに、昔、主が手遊びで作ったワンコをアップする。

695w800_2  イメージの中にあったワンコ。

 落柿窯作「備前ワンコ」。

 20数年前に作ったものだが、備前は壊れることが無いから、まだ部屋の隅に座っている。  

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久しぶりの娘たち

 今日は、西風が強く吹いた。八幡様の掃除当番が回ってきたので、主が所属している班のみんなで早朝から境内の掃除をした。

 今、丁度くすの大木が新緑に変わる時期にあたっているために相当な落葉だ。風が強くて寒かったけれど、結構気持ちの良い時間だった。

 昼前からは、久しぶりにいつもの3人娘(ただし次女は所用で欠席)が知人を連れてやってきた。昨年末の窯出し以来だからほぼ半年ぶりになる。

 長女は轆轤を回し、三女は手作りというのは変わりない。長女の轆轤は久々なので形になるか心配したが、器用さは健在で、見る間に湯飲みを挽いたのはさすがだ。

 それ以上に驚かされたのはこの写真の河童。

692w800  話の中で河童が話題になっただけでこれを作る才能には脱帽である。サイズは1寸5分ほどしかないが、頭にはちゃんとお皿が載って、髪もきちんと付けてある。その上、舌まであるとは・・・。

 

 いつかはシーサーを作って驚かせてくれたが今度は河童だ。参った参った・・・。

 昨日の雨は、やはり恵みの雨になったようで、畑の夏野菜の苗が生き生きして見える。これで気温が下がらなければ良いが・・・。遅霜だけが気になるところである。

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2009年4月25日 (土)

緑の庭

 今朝、起きると、季節が逆戻りしたような冷たい雨。雨を期待して植えた夏野菜が心配になるが、苗の命の勢いを信じよう。

 気温が低くて工房のストーブに久々に火を入れたけれど、この季節になると寒いといっても冬ではないからすぐにに暑くなってくる。火をつけたり消したりで一日が過ぎた。

 昨日は、嵐の予報が出ていたが然程でもなくて良い湿りになったと思う。この雨で庭の緑が洗われてしっとりとしている。新緑が一番美しい季節に、居ながらにして森林浴ができるのはうれしいが、雑草の勢いには閉口する。

690w800_2  雨上がりの庭。

 新緑がしっとりとしてやわらかい。

 木はすべて自然のままで伸び放題。・・・といえばかっこよいが、庭師さんにお願いする余裕が無いだけのことでもある。しかし、主はこの方が好きだからこれでよい。

 今日は、雨が上がってから工房に出た。天気が悪いと気持ちも沈みがちになる。少し轆轤を回しただけで、後は、ぼんやりとテレビを眺めて過ごした。

689w800  今日の仕事は、差板一枚分の湯飲みを挽いただけ。

 それにしても、主の挽く湯飲みは何故かみな同じ形になってしまう。意識して挽くと形は変わるけれど、普通湯飲みはいつもこの形だ。

 さて、今日の落柿窯の作品はビア・カップ。

683w800  形の違う二つのカップ。

 落柿窯作「ビア・カップ」。

 酸化焼成の緋襷。さて、あなたの好みはどっち・・・・?。

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2009年4月24日 (金)

音を楽しむ

 主は、今日、退職以後、初めてコンポに火を入れた。このところ、いつもバタバタしているからゆっくり音楽を聴く暇が無かった。主のコンポは古い機械の寄集めだけれど、予想以上に良い音を出してくれるから満足して音楽を楽しんでいる。

682w800  主は、目が悪くなって以来、好きな本を読むのが不自由になってしまった。変わりに好きな音楽を楽しむことにした。

 主が持っているCDはもっぱらクラシックと古いジャズばかり。

 いくら聞いても音楽を理解できる才能は無いから音を楽しむことにしている。どういうわけか、主は音には敏感なのだ。

 今日は久々にバイオリンの音を楽しんだ。しかし、音を聴いているとなぜか眠くなる。今まで曲の最後まで聞いた記憶はほとんど無い。いつも途中で眠ってしまうようだ。コンサートに行っても同じ。せめて、会場で「いびき」をかかないように注意しよう。

 ちなみに、落柿窯では、母屋(写真)と寝室と工房にコンポを設えて音だらけにしている。

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嵐の前

 天気予報では、明日はまた春の嵐になると言う。今日は、嵐の前に畑に出て、野菜の苗を追加し、チンゲンサイの種を蒔いた。従妹の旦那さんも来て、畑に夏野菜の苗を植えた。これで落柿窯の畑の夏野菜の準備は終了である。後は草との戦いが待っている。いつものことながら、今年も草の中で野菜を作ることになりそうだ。

 落柿窯の母屋の周りは、あっ、という間にスギナ畑になった。無農薬だからスギナ茶ができるけれど、スギナ茶は主の好みではない。

680w800  美しいグリーンのスギナ畑・・・、といえば聞こえが良いけれど、実際、どうしようもない状態だ。またシルバーさんに草取りをお願いすることになりそうだ。

 

 主は、今日も工房へ出勤し、ただ、ぼんやりと過ごした。何もしないのに時間はすぐに過ぎてゆく。このところ、時間が過ぎるのがめっぽう早く感じられる。これも歳の所為かな。

 さて、今日も落柿窯の作品たちを紹介したい。

671w800  落柿窯作「備前茶碗」。

 綺麗な酸化焼成で、見込みは白く抜けている。

 形はかすかな胴締め。

672w800  被せ焼きなので高台から高台脇にかけて綺麗な胡麻が降って良い景色を作ってくれた。

 口辺部は明るい紫蘇色。

673w800  見込みは白いから、点てた茶の色が良く出るだろう。かすかに茶溜りも見える。

 被せで焼いているにしては緋襷の付きが悪いが、これはこれでよいとしよう。

674w800  高台は素直だ、兜巾も見える。

 見どころは、なんと言っても、窖窯特有の美しい胡麻。この胡麻は、窖窯以外では難しいと思う。

676w800  こちらは湯呑み。

 落柿窯作「備前汲出し」。

 明るい緋色近い紫蘇色。高台脇に緋襷。

 お茶にも良いし、コーヒー碗としても使える大きさだ。

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2009年4月23日 (木)

木苺の花

 木苺の花が咲いている。

663w800  木苺の花は優しく儚い。

 茶花には良い花だけれど、すぐに散ってしまうから管理が難しい花だ。

670w800  一輪手折って備前の叩き皿に置いた。こんな花の楽しみ方も有りかな・・・。

 叩き皿は、落柿窯作。

 木苺の白い花と赤いボタ抜けがかわいい対象を見せている。

 さて、今週末に天気が崩れる予報が出ているから、今日は夏野菜を植えた。

662w800  ゴーヤ、キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、オクラ、ズッキーニ、それにトーモロコシ。

 これだけあれば一人暮らしの主には十分だ。後は、少しチンゲンサイでも蒔いておこうと思っている。

 それにしても雨が少ないから水遣りが大変だ。

 

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2009年4月22日 (水)

風の風景

 強い西風が吹いている。黄砂が飛んでいる。花粉が舞っている。田圃のトラクターが土埃を上げている。今日は、風の風景ばかり。

 そんなわけで今夜の作品はこれ。

650w800  落柿窯作「備前風の皿」。

 40センチの叩きの皿。吹き抜ける風のイメージ。

 薫風、緑の風など、この季節の風は、みな爽やかだ。

 

 夕方、散歩のコースを変えてみたら、今年3枚目のレンゲ畑を見つけた。今までほとんど散歩することが無かったから、歩き始めるといろいろな発見があって楽しい。

651w800  新しく見つけたレンゲ畑。

 そのうち耕される運命だけれど、もう少し楽しみたい。

660w800  強い西風に吹かれて、今日は、山が大嗤いしているように見える。

 暑くも無く寒くも無い絶好の散歩日和だった。

 この山は峨城山(がきやま)。

 

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2009年4月21日 (火)

嵐の後

 昨夜の嵐が過ぎて、「すっきりと晴れ渡った晴天」、とはならなかったけれど、気温も程ほどで過ごしやすい日和になった。今日、21日は「弘法の日」、村の大師堂では朝からお参りの人で賑わっていた。今年の当番の人がお参りの人たちに接待をしていたが、用意している接待用の菓子袋が見る見る消えていく。

 お参りの人は、ほとんどが接待目当てだから、軽自動車で乗り付けては、お参りもそこそこに、接待を受けるとすぐに次の大師堂へと移動していくから、大師堂の前は来る車と行く車で込み合けれど、微笑ましくて楽しい行事である。

 主は、その様子を横目で見ながら近くを流れる吉井川の堤防まで散歩した。

624w800_2  曇り勝ちながら眺望は良い。遠くに金甲山が望める。

 このあたりは、吉井川の河口から15キロほどのところ。ゆったりした流れだ。毎年開催される秋のバルンフェスティバルの会場はここ。

 主は、今日も工房へ出勤して、のんびりと轆轤を回した。今日は、コーヒーカップの本体を少し挽いた。ちょっと面白い形にしたいと思っている。出来上がってのお楽しみにしておこう。

 さて、今夜の落柿窯の作品紹介は平鉢。

628w800_2  落柿窯作「備前平鉢」。

 サイズは4寸5分。(15センチ)

 窖窯特有の胡麻、抜け、それに濃厚な緋襷。

 この焼成も主が目指すところの第3弾といってよい。

629w800  鉢の裏は全面緋襷。窖窯の酸化焼成ならではの景色である。

 

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2009年4月20日 (月)

嵐の穀雨

今日は穀雨。まるでこの日に合わせたように、低気圧が二つ。九州から東へ東へ嵐を連れてやってきている。大荒れになる嵐はありがたくないが、この嵐がもたらす雨は、作物を育てるためには無くてはなれない雨だ。主は、この雨の後、夏野菜を植えるつもりである。

 さて、主は今日、眼科の定期健診に行ってきた。主の目は、平成2年の時点で、後半年で失明すると思われていたのだが、レーザー治療のおかげで今なお生きている。当時を知る眼科医は「奇跡だ」というけれど人間の体は不思議なもので結構奇跡が起こる。そういえば、今なお主が生きているのも奇跡だからね・・・。

 とりあえず今日の検診では悪くなっている兆候は無いようだから、後しばらくは見えると思う。感謝感謝だ。

 今日は、若い陶芸家の男女が尋ねてくれた。彼らはまだ独立前で、いろいろ悩みも多い。ましてや、この社会状況の中では、独立は、至難のわざいえるから厳しさもひとしおであろう。負けずに頑張って欲しいと願うばかりだ。

 主はといえば、そんな社会に背を向けて、のほほんと生きている。自分の思う作品を焼きたい。ただそれだけ。・・・というわけで、今夜は、主が目指すところの焼成第二弾をアップしたい。

618w800  落柿窯作「備前徳利」。

 備前に詳しい人は、この焼成がどんなものかがすぐにわかると思う。

 主は、この焼成が出したくて窖窯を築いたのかも知れない。

 

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2009年4月19日 (日)

作品集に追加

 今日も晴天。散歩していると汗ばんでくる。夕方の散歩で、昨日まであったレンゲ畑が消えていた。農業の段取り上仕方ないのだろうが、丁度レンゲの花が盛りだっただけにちょっと寂しくなった。それでも、今年久しぶりにレンゲ畑を見ることができて良かったと思う。来年もまた見たいものだ。

 さて、今日は、昨日の湯飲みを仕上げた。途中、先日小さな窖窯を築いた親しい作家さんが尋ねてくれた。この作家さんも主と同じ退職後デビューした人だ。このたび、空焚きして来月初窯を焚くらしい。少しお手伝いすることになるだろう。成功を祈りたい。

 話は変わるけれど、最近、「備前落柿窯作品集」に作品を追加していなかったので、今日、2点追加した。

 ひとつは、昨日のブログにアップした湯呑み。もうひとつは、水指だ。

612w800  落柿窯作「備前水指」。

 これが追加した作品。おとなしくて使いやすい水指だと思う。

 豪快な「これぞ備前」と思わせる作品も良いけれど、実際使うには、こんな水指のほうが万人向きだろう。

 この間から、落柿窯の庭で咲き始めた「ドウダンツツジ」の写真を撮っていたけれど、接写が上手くいかずここで紹介できなかった。コンパクトデジカメでは無理とあきらめかけていたのだが、今日、再挑戦してみたら何とか写ったのでアップする。

616w800  木の丈は1メートルほどしかない。最初は、余り花をつけなかったが、ここ1~2年は何とか鑑賞できるほどになった。

 昔、八ヶ岳の尾根道でドウダンツツジの大群落を見て以来大好きになったツツジ。このスズランのような可憐な花がなんともいえない魅力だ。それに、秋の紅葉も特筆物である。

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2009年4月18日 (土)

目指すところ

 主は、退職後の仕事として備前焼を作っていくことにしたけれど、本当はこれからが大変だ。今まではアマチュアとしての気楽な立場で作陶していれば良かったが、今後、作陶を業とするとなると、主の作る作品の一つ一つが厳しく評価されることになる。

 落柿窯の20数年間で生まれた作品たちの主なものは「備前落柿窯作品集」に搭載しているけれど、それらの作品がコンスタントに生まれるわけではない。当然、失敗もついてくる。しかし、業とするからには失敗はなくさねばならない。作品集にある作品が、すべて落柿窯のこれからの手本になると言ってよい。

 今夜紹介する焼成もそのひとつである。

606w800  落柿窯作「備前徳利」。

 主が最も気に入っている景色だ。そういえば、古備前にもこんな焼けがあったと思う。落柿窯でも、今まででこの焼成は数本しか出ていない。今後の大きな課題である。

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焼成見本

 今日は、散歩をしていると汗ばむ気温であった。余りに暑いので午後の散歩は早々に切り上げた。

 落柿窯の展示室を見ていたら、今朝、轆轤挽きした湯呑みと同じ形のものがあったので、焼成後のイメージにと思いアップすることにした。

607w800  落柿窯作「備前湯呑み」。

 たっぷりとして、おおらかな湯のみである。この形は久しく作っていなかったから、ここしばらくは、ゆったり気分になれなかったのだろう。

 主は、この形がすきなんだが・・・。

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爽やかな日

600w800  今日も朝から「緑の風」が吹いている。

 青空に柿の新緑が映えて、一年で一番良い季節だ。

 今日ものんびりした日である。

604w800  朝、ゆっくり起きて社長出勤。

 のんびりと、のんびりと、スローペースで轆轤を回して湯飲みを挽いた。

 こんな穏やかな日の湯飲みは、なぜか、おおらかになる。

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2009年4月17日 (金)

穀雨の前に

 そろそろ夏野菜の苗を植える時期になった。。週明けの穀雨を過ぎると遅霜の恐れもなくなるから、夏野菜の苗を植えるために今朝から畑の整備をした。先日は、有機石灰を入れ、鶏糞をふってトラクターで耕しておいたが、今日は、もう一度トラクターで最終の整備をした。数日前の雨で畑は程よい湿りを持っている。これで、いつ苗を植えても良い。

588w800  いつもながら、トラクターの威力には感動する。これだけの畑を人力で耕そうと思ってもまず無理だからトラクターが無ければ百姓はできないね。

 

 さて、今日の散歩は少し長めに歩いた。昨日までと違って、今日はなぜか足が軽い。

 15日の検査で、右足の状態が少し悪くなっているということだったから、歩けるうちに大いに散歩を楽しんでおこうと思う。今年は夏山にも行こうかな・・・。

595w800  何日ぶりかの峨城山。八幡様の参道が良い雰囲気だ。空気も美味い。

 新緑、つつじ、それに鶯の声。すべてを独り占めだ。最高だね。

593w800  今日の散歩で、新たにレンゲ畑を見つけた。この畑も昨日の所有者と同じ。以前、この田圃で合鴨農法を実践しているのを見たことがある。ここのオーナーのこだわりだろう。

592w800  日に日に麦の穂が力強くなっていく。若いエネルギーそのものだ。

 できれば、この力強いエネルギーを吸収したい。

 

 

 今日は、来客があったり、出かけたりで工房での仕事は昨日のビール・カップを仕上げたのみ。

598w800  細いビール・カップの仕上げは面倒だ。特に、高台を付けるとなおさら。

 怠惰な主の仕事ではなかなか捗らないけれど、いくら言っても仕方が無いこと、のんびりやろう。

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2009年4月16日 (木)

レンゲ畑

 春の天気は周期変化が常だから、今日は、早くも曇りの天気。夜は雨になるという。夕方、雨になる前にと思い少し歩いた。田圃は、春の田起こしがほぼ終わって綺麗に整備されている。ところどころにある麦畑が緑のアクセントになっている。その中で、一枚のレンゲ畑を見つけた。最近、レンゲ畑は珍しい。かつては、レンゲが肥料代わりだったから、どこの田圃もレンゲの花盛りだったけれど、今は良い肥料ができたからレンゲを育てる人はほとんどいない。今日、見つけたレンゲ畑は、このブログに良く登場する「アヒル農法」を実施しているあの田圃だ。

587w800  この田圃は、化学肥料を使わずに昔ながらのレンゲを肥料にする農法なのだろう。

 とても貴重な田圃である。このところ、このあたりでは、ほとんどレンゲを見なかったから、今日のレンゲ畑は嬉しかった。

 さて、主は今日も工房に出勤したが、仕事はほとんどはかどらない。ただ、ボーとしている時間ばかりだ。38年の疲れが一気に出たのか、緊張状態から開放されたためかはわからないが身体が重い。それでも、轆轤は回してビールカップを少し挽いた。まあ、そのうち調子も戻るだろうからゆっくりやろうと思っている。

 今日の落柿窯の作品紹介は芋徳利。

577v800  落柿窯作「備前胡麻垂芋徳利」。

 徳利の形はいろいろあるけれど、主は、芋徳利が一番好きだ。

 昔、森陶岳さんが相生の大窯記念に出した写真集の一枚に、芋徳利を下げたシルエットの写真があった。主は、この印象がとても強くて、それ以後、芋徳利が忘れられなくなった。

 芋徳利の肩がもう少し細くなると「らっきょ徳利」になってしまうから、正確に形をとるのは本当に難しい。この芋徳利も微妙である。

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2009年4月15日 (水)

雨上がりー緑の風

 昨日の恵みの雨から一夜が明けて、今朝は、さわやかな緑の風が吹いた。普通、緑の風は五月初旬に吹く風をいうけれど、今年は、明らかに季節を先取りしているから、この時期に緑の風が吹いても何の不思議も無い。

564v800  庭のもみじの新緑が朝日に輝いている。その枝先を緑の風が吹きぬけていく。

 さわやかな朝だ。

565w800  噎せ返るような新緑の波がゆれる。

 こんな緑の中で過ごす幸せは自然の中に居るからだろう。

568w800  いつもの山も、むくむくと山肌が盛り上がってきた。

 いよいよ「山嗤う」季節になったようだ。

 今朝は、雨上がりだから、余計に緑が鮮やかに見えるのだろう。

 

 今日は、午後からいつもの病院に行った。退職しても病院通いは欠かせない。病院は疲れるけれど、生きているためには絶対必要だから仕方ないね・・・。

 さて、今夜の落柿窯の作品紹介は水指。

570w800  落柿窯作「備前水指」。

 見ての通り、この水指は強還元で焼けている。落柿窯が酸化焼成の窯でも、窯全体が酸化することは不可能だから、こんなに還元する場所もある。物によったら、還元焼成のほうが似合う作品もあるから、窯詰めの時、焼き上がりを予測して詰める場所を決めることになる。

574w800  共蓋は、こんなに灰を被った。

 見るからに荒々しい。これも見所の一つと言えるだろう。

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2009年4月14日 (火)

恵みの雨

 今日は、久しぶりに雨の一日。カラカラだった大気が潤った。呼吸が楽なのもうれしい。何よりも、田圃や畑の土が黒々としているのを見ると雨のありがたさが良くわかる。

 「3月の風と4月の雨が5月の花を咲かす」という西洋のことわざも、日本にも当てはまる。4月の雨が無ければこれから植え時を迎える夏野菜は育たない。そういう意味でも、今日の雨は恵みの雨である。

 芽吹いた木々の若葉が美しい。

552w800  柿の若葉。この時期の柿の若葉はそのまま食することができるほど瑞々しい。

 黄緑色そのもの。絵の具ではこの微妙な色合いを出すのは難しい。自然の色合いはすばらしいね。

562w800  庭のもみじの若葉は、あたかも赤ちゃんの手の様。

 こんな造形を作ってくれた自然に感謝だ。

557w800  茶室の側の生垣で、今年も山吹の白い花が咲いた。山吹は儚い花。咲いては散り、散っては咲く。

 山吹が咲くと、やはり、「太田道灌と山吹の花」の物語が思い出される。

 「七重八重 花は咲けども山吹の みの一つだに なきぞ悲しき」・・・か。

 

 さて、今日は、疲れも取れたから、ビールカップを少し挽いた。

554w800_2  のんびりした生活がうれしい。

 在職中とは明らかに気持ちが違うのがわかる。

 のんびりと作陶生活を続けたいと思う。この、のんびり仕事から、ほんのりとした作品が生まれれば何よりだ。

 今日の落柿窯作品紹介は、どんぶり鉢。

560w800  落柿窯作「備前どんぶり鉢」。

 備前のどんぶり鉢は珍しい。贅沢といわれるかも知れないけれど、讃岐うどんを食べてみたくなる鉢である。よりいっそう讃岐うどんが美味くなるはずだ。

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2009年4月13日 (月)

工房にインターネットが開通した日

 今日は、工房にインターネットが開通した。先日購入したノートパソコンを工房に設置して無線ランで繋ごうとしたところ、ルータ-からの距離が余りに遠く電波が届かない。いろいろ検討した結果、ランケーブルを引くことにした。それでも、距離がほぼ90メートルほどもあり、途中、車が通る道もあることから、自分ではどうにもならず、仕方なく専門の業者さんにお願いした。結果的に、費用は随分かかったが、満足のいく状態になったから良かったと思う。

551w800  試験的に「落柿窯発季節の便り」を検索して見たら見事につながった。メールもOK.。

 これで、今、考えられる工房の準備がすべて終わったことになる。

 

 これからは、毎朝工房に出勤し陶芸家としての仕事をこなすつもりだ。

 今日は、夕方から曇り空に変わった。天気予報どおり、明日は本格的な雨になるようだから、今日のうちに工事が終わってよかった。

 夕方近くになって、窯の周辺を散歩した。長く晴天が続いていたから、どの田圃も畑もカラカラ。明日の雨は恵みの雨になるだろう。

 気がつけば麦の穂が出ていた。新しい麦の穂はスッと伸びて気持ちよい。

549w800  若い勢いが感じられるから、主はこの時期の麦が好きだ。

 このところの暖かさで一気に伸びたようだ。山は新緑の時期を迎えて「山嗤う」季節も近い。いい季節になった。

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2009年4月12日 (日)

春の草刈

 今日も初夏を思わせる晴天になった。先日から、田圃の畦道の草が伸び放題になっているのが気になっていたが、来週は天気が崩れる予報が出ているから、今日は朝から草刈をした。カラスノエンドウが伸び放題で、草刈機の刃に絡み付いて苦労したが、2時間ほどで何とか終了した。

545w800  歩けないほど春の草に覆われていた畦道が、何とか通れるようになった。

546w800  落柿窯の象徴である柿の大木の下も春草に覆われていたが、短く刈り込んだから、日本ミツバチの待ち巣箱が良くわかるようになった。回りのタンポポだけは刈り込まないで残しておいた。今年は分封が早いようだから入ってくれればラッキーなんだが・・・。気長に待とう。

 

  午後は、工房のストーブをはずした。

539w800  今シーズンも良く働いてくれた薪ストーブ。薪ストーブの暖かさは、エアコンや石油ストーブとはまったく違う。主はこのストーブの虜になった。

 

 

 草刈は、結構、身体にこたえるから、今日は散歩の元気がでない。早々に母屋に引っ込んだ。

  こんなに疲れた日は、美味い茶が何よりの疲労回復になる。抹茶でも煎茶でも美味い茶なら何でも良い。主は自分で自分に茶を点てる。ちょっと寂しさはあるけれど一人暮らしでは仕方ない。

 さて、茶を点てる道具、いわゆる茶道具で、脇役として重要なのが建水だ。役割も主役には程遠いが、建水がないと点前ができない。

 主は、建水が好きで良く作る。今日は落柿窯作の建水を2つ紹介したいと思う。

540w800  落柿窯作「備前建水」。

 口辺部から肩、胴に掛けて胡麻が降っている。

 大きさからいっても抹茶の点前用に良い。

543w800  落柿窯作「備前建水」。

 上の建水と違い緋色と緋襷が出た完全酸化焼成である。

 こちらは少し大きめだから煎茶用に良いと思う。

 建水は目立たないが役割は重要だから、結構面白い存在である。

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2009年4月11日 (土)

落柿窯の紹介

 主は、昨日の61歳の誕生日を機に、第二の人生を陶芸家としてスタートすることに決めた。そこで、改めて落柿窯を紹介しようと思う。

 落柿窯の築窯は、昭和61年(1986年)だから、今年で23年になる。初窯は翌年(1987年)の12月。いずれにしても、落柿窯はアマチュアとしても結構な歴史を刻んだことになる。

535w800  落柿窯は、2枚で5列の小さな窖窯。もちろん酸化焼成の窯だ。

 この窯から生まれた作品たちは、「備前落柿窯作品集」に搭載しているので、ご覧いただきたいと思う。

 今後、この窯からどんな作品が生まれるかは、偏に、主の精進次第だから、初心を忘れず精進精進だ。

 今、陶芸界、特に備前焼の世界は厳しい時代に入ったが、急がず、慌てず、自ら信じる物を作っていくしか道は無い。皆さんの絶大なご支援をお願いしたい。

538w800  小さな窖窯に、似つかわしくないほど立派な煙突だ。築窯の時、築炉屋さんが、素人集団でも窯が焚けるようにと、立派な煙突にしてくれた。今まで、何度もこの煙突に助けられた。築炉屋さんにも感謝である。

 落柿窯は、これまで多くの人に助けられてここまで来た。これからも主一人ではどうにもならないから、今までどおり助けていただくことになると思う。 何卒、よろしくお願いしたい。 

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2009年4月10日 (金)

老陶芸家デビュー

 今日は、落柿窯の主の61歳の誕生日。姉が主催する陶芸教室の皆さんがケーキでお祝いしてくれた。

528w800  今まで誕生日を祝ってもらったことがほとんど無いから、今日は、ちょっとした感動である。

522w800  昼食は、海辺の町にあるいつものお店で美味い料理に舌鼓を打った。

 今日は、めったに無い良い誕生日になった。祝ってくれた皆さんに感謝である。

 

 さて、主は、今までアマチュアの陶芸家としてとしての立場を守って来たが、今度の退職を機に陶芸を業とすることに決めた。

 多くの方に主の作品を使っていただいて備前の良さを知っていただけたら何よりである。

531w800  落柿窯は、今まで窖窯での酸化焼成を主体にしてきたが、今後もそのスタンスは変わることは無い。これまで通り、酸化焼成にこだわっていきたいと思う。 

 

 今後、主が落柿窯を持ちこたえることができるか否かは、ひとえに皆さんの御支援にかかっている。よろしくお願いしたい。

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2009年4月 9日 (木)

西行法師の心

494w800 「願わくば 花の下にて 春死なん この如月の望月の頃」(西行) 

 毎年、この時期の満月にはこの和歌が思い起こされるけれど、今年ほど、この雰囲気が味わえる年は他に無い。

 今夜は、まさに望月(満月)だから、満開の桜の下で夜桜を愛でながら、この和歌を実感している人も多かろう。

520w800  春とは思えないほど澄んだ夜空に浮かぶ望月。

 美しい月だ。冬と違って暖かいから、ずっと眺めていたい気になる今宵だ。

 残念ながら、落柿窯には桜が無いから自宅に居ながら満開の桜の下で・・・とは行かないが、数年先には先日植樹した「大島桜」が咲いてくれるから、居ながらにして西行法師の心を実感できるだろう。

 さて、今日も、午前中、近くの山を歩いた。

511w800  つつじの道。鶯が鳴いて春の香りに包まれている。

 ソメイヨシノは花吹雪。山桜は今が盛り。

 少しずつ身体が山歩きモードを思い出しつつあるように感じられる。

510w800  山つつじ(小葉の三つ葉つつじ)が美しい。

 自然に包まれると、人は、なぜに心が穏やかになるのだろう。

 主にとっては、この上ない幸せな時間が流れるときだ。

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2009年4月 8日 (水)

京都の春

 花祭りの今日、初夏を思わせる日差しの中、京都知恩院に義兄の一周忌法要にいってきた。京都は桜満開、春満開で、平日にもかかわらず観光客で溢れていた。

R0010420w800_3  円山公園の桜は今が見頃。満開から散り初めといったところだ。観光客も屋台もいっぱいで賑やかである。

R0010421w800  有名な円山公園の枝垂桜を久しぶりに見たけれど、昔に比べてずいぶん傷んだものだ。昔の面影はまるでない。かわいそうなくらいである。

R0010426w800  知恩院の巨大な山門も桜に飾られて美しい姿を見せている。

 今日は、素晴らしい晴天だから、より一層青空に映えていた様に思う。

 

 

 しかし、御影堂の中はまったくの別世界で、僧侶の読経だけが厳かに響いている小宇宙に、心が癒される時間を過ごせたのは何よりであった。

 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・・・・・。

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2009年4月 7日 (火)

焼酎盃とビール盃

 桜の季節。花見の季節。今夜あたり、夜桜見物の人出も多いことと思う。

 桜の下では大宴会で盛り上がっていることだろう。花見の酒盛りでは、そのほとんどが缶ビールか紙コップだが、じっくりと花見の宴を楽しむには酒器にもこだわりたいと思う。

 酒器といえば、やはり備前をおいてほかに無い。

506w800  落柿窯作「備前焼酎盃」。

 胴を鎬いだ少し深めの盃。口辺部は緑がかった深い焼成。ぱらぱらと胡麻が降っている。胴の下部と見込みは紫蘇色に近い緋色だ。

 もし、主が酒が飲めたら使ってみたい盃である。

509w800  こちらはビール用盃。

 落柿窯作「備前細ビール盃」。

 細身のビール盃だ。重ね焼きしているために口辺部のみ濃い色合い。胴のほとんどが抜けて緋襷が付いている。

 主が使うとしたら、ビールよりもお茶を飲みたいと思う。

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光の春

 朝の陽光を浴びて少し歩いてきた。途中、昨日の山にも寄った。今朝は花見客が数組シートと広げて花見の準備に余念が無い。みな、今日の陽光のように明るい表情だ。きっと昼には大宴会になるのだろう。

492w800  西の方角には吉井川がゆったりと流れている。主は昔からこの景色が好きで、ここにに来ているように思う。

 この山は峨城山と呼ばれる100メートルにも満たない山だけれど、主にとっては子供の頃からの遊びの場所で、自然志向の原点とも言えるところだ。

498w800  昔はマツタケが取れるほど赤松があり、下草も整備されていたけれど、今は、松くい虫の影響で、雑木の山になってしまった。残念なことである。

502w800  それでも、山の入り口にある藪椿の大木は、今も健在で花の盛りであった。

 かつては、ここに民家があったけれど、現在、その面影は無く、藪椿だけが残された。

503w800  農道はタンポポやシロツメ草がいっぱいで、まさに春、春、春・・・だ。

504w800  落柿窯の横を流れる小さな川も今は水量が少なく川底が見えるほどだ。これもいつもの春の様子。

 自然はいつもの繰り返し。人間の心だけが変わっていく。

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2009年4月 6日 (月)

お散歩日和

 春本番。今日は、暖かい南風が吹き抜けている。暖かい。この陽気に誘われて、退職後、初めて近くの小さな山まで歩いてきた。

 この山は主が高校生の頃、何かあるといつも登っていたところだ。最近、ほとんど登っていなかったけれど、今年は夏山へ行きたいと思っていることもあって、トレーニングが必要だから、足慣らしにちょうど良い。

 今ちょうど桜が満開を迎えて、誰もいない山頂は気持ちよかった。

487w800  山頂広場に植えられた桜。広場の周りには桜の木が多くて今が見頃。

 南風に早くも散りかけている木もある。

486w800  広場の下にある八幡宮の境内も桜。

 つつじも咲いて、気持ちの良い時間が過ぎた。

481w800  阿形の狛犬。立派な備前焼である。

483w800  こちらは吽形の狛犬。備前焼の地元だけあって、このあたりの神社や寺の狛犬は備前焼が一般的だ。

 どれも堂々としていてすばらしい。

488w800  参道の下の方にも苔むした狛犬が鎮座している。これも、もちろん備前だ。

480w800  道すがら、農道の脇に立派なオリーブの木があった。南風を受けて銀色の葉裏が輝いている。さすが瀬戸内。

489w800  落柿窯に近い麦畑。しばらく見ない間に大きくなった。

 麦畑を渡る風もさわやかだ。

 

476w800  工房も花盛り。桃の花の向こうで作品が霞んでいる。

 そろそろ陶芸家としてデビューする時期が来たようにも思うが・・・。いずれにしても作陶生活に入ろうと思う。

479w800  今日の落柿窯の作品紹介は菓子器。

 落柿窯作「備前菓子器」。

 サイズは7寸。菓子器以外でも、少し深めの皿としても使用可能である。

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2009年4月 5日 (日)

清明

 今日は、清明にぴったりの天気になった。昨日の雨で大気も潤い、すがすがしい晴天。気温も上がり、足踏みをしていた桜も一気に開いただろう。

 どんなに天候不順でも、気がつけば、自然は暦どおり進んでいる。先人が作り上げた暦に感心するばかりだ。

 清明の今日は、花の茶碗を引っ張り出して茶を点てた。

474w800  この桜の茶碗は季節限定だから今しか使えない。

 今夜の菓子は頂き物の「野の宴」。この菓子も、今が最も相応しい。

 今夜も美味しくいただいた。

 

 今日の暖かさで開花が進んだのは桜ばかりではない。庭の海棠も咲き始めた。

468w800  まだ小さな木で蕾の数も多くは無いけれど、季節になると美しい花を咲かせてくれる。

 主は、海棠が好きだから、毎年、少しずつ花の数が増えるのがうれしい。

 

 来週は、晴天の日が続く予報だから、いよいよ春本番だ。

 

 

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2009年4月 4日 (土)

八重山の風

 今日は、午後から本格的な雨。数日来の冬型の天気で、からからだった畑が程よく潤った。

 雨の鬱陶しい天気に、突然、宅配便で贈り物が届いた。

 今年の初めに逝ってしまった友人が、生前、家族で沖縄旅行をした際に、主のために選んでくれた琉球漆の菓子器と、先日、友人の散骨の際に、ご遺族が選んでくれた八重山上布のタペストリーが、お手紙と共に入っていた。

 早速、工房に飾らせていただいた。

463w800  八重山上布を掛けた途端、一瞬、八重山の風を感じたのは、主の気の所為か・・・。それとも、友人が、落柿窯の工房に、さわやかな風を運んでくれたのか・・・。

 琉球漆の菓子器も一緒に飾った。夏の花が描かれた菓子器。

 その側に、友人がこよなく愛していた娘の轆轤姿の写真を添えた。

 本当にありがとう。

 今日は、ちょっと切ない日になったが、その後、親しい若い女流陶芸家が、預かっていた轆轤を引き取りに来た。今まで苦しい立場で頑張っていたが、このたび、何とか安定した仕事があったようで、これで落ち着いて修行ができるだろう。とりあえず良かったと思う。それにしても、この社会状況の中で、才能が潰されてしまう現状は腹立たしい限りだ。負けずに頑張って欲しいと願うしかない。

 さて、今日の落柿窯の作品はパスタ皿。

465w800  落柿窯作「備前パスタ皿」。

 8寸の皿。緋色からグレーに代わるグラデーションが良い景色になっている。その上に強い緋襷。反りの少ない皿である。

 パスタの好きな人は上手に使うだろう。

 

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2009年4月 3日 (金)

花見日和

 今日は花曇で穏やかな日和になった。風も無く暖かい。この陽気に誘われたわけでもないけれど、落柿窯から程近い桜の名所「貴船神社」に行ってみた。

444w800  神社の境内の桜はまだ2~3部咲きといったところだ。掃除をしておられた宮司さんと思しき人によると、見ごろは10日過ぎになりそうとのこと。ずいぶん遅い。開花から満開までの最長記録更新になりそうだ。

440w800  まだまだ開いている花が少ない。

 本数はそれほど多くは無いけれど立派な木が並んでいる。

441w800  今日の陽気に誘われてか、2~3組の花見客が、比較的開いている桜の下で弁当を広げていたが、食べ終わるとサッサと帰っていった。

 後は鶯の声が聞こえるだけだ。

443w800  ただ、参道を登りきったところにある山桜はほぼ満開で、日本ミツバチがしきりに活動していたし、この場所だけは、ほのかな桜の香りに包まれていたのが印象的だった。

446w800  神社の裏手にある山つつじ(三つ葉つつじ)の群落が今年も見事に咲いている。確か、昨年の今頃も写真をアップしたけれど、あの時は桜も見ごろであったと思う。今年はやはり変だ。

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2009年4月 2日 (木)

花・花・花

 今日も冬型の気圧配置が強まって、北風が強く寒い日になった。明け方は、昨夜来の強い風も収まっていたけれど冷え込みは強い。

427w800  今朝も凍る春になった。

 この寒さで体調を崩している人が多い。かつては、主もこの時期によく風邪を引いていたから、この天候不順ではちょっとやばいかも知れない。十分注意が必要だ。

 工房も寒いから、昨日からストーブを焚いている。そのため、桃の花が一気に咲いた。

430w800  桃の花は華やかだ。もう少しすると杏の花が咲き、りんごの花が咲く。これから主の好きな安曇野に遅い春が来る。

 一足早く工房は花盛りだから、いつもは殺風景な工房が華やかだ。

431v800  満開の桃の花。足踏みしている桜の代わりに咲いてくれた。

 もも、バラ、小手毬、・・・などなど工房が華やいでいる。

433w800  棚には前回の窯から出た食器の花が咲いている。こちらの花も結構鮮やかだ。

 緋襷は備前焼の花といっても良いようだ。鮮やかな緋襷は桃の花にも負けない色合いを見せている。

435w800  今年も斑入りの椿が咲き出した。斑入りの赤はまるで緋襷のよう。

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2009年4月 1日 (水)

工房は花盛り

 一夜明けて寒くなった。今日は北風がビュービュー、雨が降ったり、青空になったり、めまぐるしく変わる天気だ。気温は低い。昨日の穏やかな晴天で、せっかく開きかけた桜の花が、またまた足踏み状態になっただろう。

 いつも春の天候は不順で、「春に三日の晴れ間なし」、といわれるが、それにしても、今年はこの時期としては異例だと思う。桜が長く楽しめるのはうれしいけれど、余り異常なのも困りものだ。

 昨日いただいた花を工房の壷に活けた。先日の桃と合わせて3つの壷に一杯の花。外は寒いけれど、工房の中は花盛り、春爛漫だ。

423w800  今日は、ちょうど姉が主催する陶芸教室の日に当たっていたから、主も側でストーブの守をしながらのんびりと過ごさせてもらった。

 当分、放心状態が続くと思う。ギアテェンジはそれからだ。時間は十分あるから急ぐことはない。

424w800  真紅のバラと備前焼。

 バラを備前の広口花器に入れた。側の菓子器も、もちろん備前。バラに負けじと備前も存在感を示している。

 

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