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2008年9月30日 (火)

八寸皿

 台風15号が接近中のため、秋雨前線を刺激して冷たい雨が降り続いている。気温もあまり上がらない。それでも、昨日が11月の気温だったから、それよりは少しはましだ。天気予報に寄れば10月下旬頃の気温だという。気の早い家では既に「こたつ」を出したというから、こたつと扇風機が同居しているらしい。

 早く台風が過ぎて本格的な秋の青空になって欲しいと願う今日この頃だ。

 今夜も工房へは出ず、八寸の皿を眺めている。八寸皿はその大きさからいっても風格があり使いやすい皿である。これより小さくなると組皿にすることが多いが、八寸以上の皿は一枚一枚が独立して見てもらえるから、小さい皿に比べて格が数段上だ。

4006w800  落柿窯作「備前八寸皿」。

 この大きさがあると和食にも中華にもフレンチにもはたまたイタリアンにも・・・何にでも使える万能皿である。

 

 この皿、縁にかかった胡麻は良いが、肝心の緋襷が全くダメだから、仕方なく主が使うことにした。

4014w800  こんな皿があっても、主には料理の才能はなく、せいぜい果物を載せるか駄菓子を入れる位しか使えない。料理上手が使えば皿が生きるのにと思うと、ちょっと残念である。

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2008年9月29日 (月)

冷たい雨

 先日までの暑さが夢のように思えるほど急に冷え込んできた。その上、秋雨前線の影響で冷たい雨。こんな極端な天候にはとても身体がついて行かない。病を抱える主も十分気をつけねばなるまい。

 さて、夏休みも開けて、今日から通常勤務に戻ったが、一週間の怠惰な生活のためか今日はちょっと疲れ気味だ。おまけに勤務終了後、予約していた歯医者さんに行って虫歯の治療。帰宅しても麻酔の影響で鬱陶しさが残る。本当なら昨日轆轤挽きした素地を仕上げねばならないのだが、今夜はとてもそんな気になれないから、乾燥しないように処置して今日はサボりだ。

 変わりに、今夜は職場の人に借りたサンスクリット語で読む「般若心経」の朗読を聞いている。原語の「般若心経」はサンスクリット語がわからない者にとっては音の羅列でしかなく、玄奘三蔵が原語の音から漢字を当てはめ意味を持たせたと言われる今読まれている「般若心経」を読むしか術は無い。それにしても漢字を当てはめた「般若心経」の凄さをあらためて感じた次第である。

 さて話は変わるが、これから出てくる秋の花を活けるのに良い花入れは無いかと探していたら、昔、主がまだ窯を持つずっと前、友人の備前焼作家の窯で轆轤の手ほどきを受けていた頃、その作家さんの登り窯で焼いてもらった「窯変花入れ」が出てきた。

3999w800  これだけ玉垂れが出た窯変で、ほとんど引っ付きもなく良くとれたものだと思う。普通なら引っ付いてしまうか割れてしまうことが多いから、こんな状態で出てくることは奇跡に近い。

4000w800  裏はいわゆる「灰被り」。

 転がした状態で焼くから、割木の灰に埋もれ、こんな肌合いになる。

 窖窯の落柿窯では焼くことが出来ないから、今となっては貴重な品となった。大事にしよう。

 

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2008年9月28日 (日)

夏休みも終わった

 遅い夏休みも今日まで。明日から仕事に復帰する・・・、と言っても主の勤務は後6ヶ月。最後の区切りである。

 それはさておき、この休み中、予定していた事柄がほぼ完了したから、まあ、良い休みであったと思う。

 気になっていた秋野菜の種も蒔けたし、ノートパソコンのメモリ増設も出来たし、その上、久しぶりにゆっくり轆轤を回せたしでありがたい休みであった。

 今日は「食卓の備前焼」を主宰している従妹が先日焚いた窯を開けるというので見に行ったが、さすが窯を知り尽くしているだけあって良い焼けである。

3985w800  水洗いの途中を一枚写させてもらった。赤い緋襷が見事である。lこんな鮮やかな緋襷はなかなか出ないから、いつもながら感服しきりだ。

 このハートの小鉢は3点の入れ子になっている。内祝いに頼まれたようだから喜ばれるだろう。

 この休み中、主の陶芸は一輪差しを20本程作っただけで終わったが、怠惰な主としては良くやった方だ。

3991w800  今の生活様式からすれば、今まで床の間においていた耳付き花入れは使われることが無くなったから、場所を選ばない一輪差しが使い易いと思う。今回は胴を鎬いで土を表に出してみた。

 次に作ったのが片手急須。親しい知人から頼まれて久しぶりに作ってみたがどうも上手くいかない。今回のは試作品ということにしよう。

3995w800  色々不具合を調整する必要があるが、今日新しく急須の原型を轆轤挽きしたから次は完成品になると思う。

 

 

 それにしても、休みはすぐ終わるね。一週間、怠惰な生活に慣れた身体を元に戻すのは大変だ。朝起きられるかどうか・・・・。

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2008年9月27日 (土)

雪の便り

 立山連峰初冠雪。もちろん剣岳も白い。ニュースで見ると雪と紅葉とのコントラストが美しい。山は早くも冬の装いだ。こんなニュースを見ると山好きの主はいつも血が騒ぐけれど、この歳になって冬山はもう無理。あきらめるしかない。

 彼岸を過ぎて急激に秋が深まった様だ。今朝は寒いほどであった。

 秋の空は美しい。青い空に白い雲の表情が豊かである。

3972w800_2  雲は主の感性を育ててくれる教科書のようなもの。

 自然の意匠にはいつも感動させられるが、特に雲の表情は一番だ。

3973w800_2  秋の夕方。そのうち「枕草子」の世界に変わるけれど、今はまだ夏の名残が感じられる空だ。

 

 

 

 これほど涼しくなると、酒飲みは日本酒が恋しくなり、茶好きは熱い番茶が恋しくなる。そんなことを思いながら、今夜は酒飲みにも茶飲みにも重宝な湯呑みをアップする。

3976w800  落柿窯作「備前湯呑み」。

 酸化焼成の湯呑み。重ね焼きしたため胴の下半分に緋襷。上半分は炎の洗礼を受けているから色が付いている。

 番茶に良し、カップ酒に良し、焼酎カップにも良いだろう。

3978w800  落柿窯作「備前湯呑み」。

 ちょっと冷える秋の夜長、たっぷりの番茶を入れたこの湯呑みを縁側に持ち出し、月を眺めながらすする番茶の味は格別である。

3979w800  落柿窯作「鎬(しのぎ)湯呑み」。この器は焼酎用だ。

 熱い番茶変わりに焼酎の湯割りを入れて縁側に連れ出し、月を眺めながらチビリチビリとやる。思うだけで心が躍る。

 

 いずれにしても、楽しい季節が来た。

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2008年9月26日 (金)

完全休養

 今朝は激しい雷雨で目が覚めた。この雨で昨日の種蒔きが正解であって何よりである。それにしても、昨日まで何かとバタついていた為か、今日は朝から身体がだるい。こんな日は完全休養に限る。

 そんなわけで、昼過ぎまで寝ていたが、午後になって窓から爽やかな風が入って来だしたのに誘われて工房に出た。

 轆轤を回し「筒花入れ」(一輪差し)を少し挽いた。久しぶりの土の感触が心地良い。ストレスに満ちている社会の中では、土の感触は何とも言えない癒しになるから、今、あちこちの陶芸教室が大人気なのも頷ける。

3971w800  筒花入れはシンプルこの上ないが、これに花を活けると備前焼の良さが一番よくわかる。作る方としては単純なだけに面白くない。使う人にとっては、花を選ばず、場所を選ばずの万能の花入れである。作る方はどうしてもこれに手を加えたくなるが、今回はどうしようかな・・・。

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2008年9月25日 (木)

落柿窯の小品たち

 今夜は雨の予報であったがまだ降っていない。今朝蒔いた秋野菜の為にもひと雨欲しいところだ。

 今日は種蒔きの後、電気製品の量販店にノートパソコンを持ち込んでメモりの増量をしてもらった。普通なら個人が出来る作業だが、あいにく主は目が確かでないため細かい接点等が良く見えないからお店の人にお願いしたら手数料を請求された。結局256MGのメモリが1Gになった。これで動きが相当良くなると思ったら相変わらず動きが鈍い。パソコンの中で何かが邪魔をしているようだ。しかし、立ち上げはずいぶん早くなった。CPUはインテルのペンティアム4が入っているから障害さえ無くなればサクサク動くはずなんだが、主にはどうしたものかよくわからない。

 さて、今夜は落柿窯の展示室からピックアップした小品を幾つかアップする。

3966w800  落柿窯作「備前蓋物」。拳ほどの大きさ。砂糖壷にも塩壷にも使えそう。

 完全酸化焼成。景色が明るいから食卓に置いておくと賑やかだ。

3967w800

  落柿窯作「備前汲み出」。

  口の周りに胡麻がかかり、胴にかけて次第に紫蘇色に変化している景色が面白い。

3968w800  落柿窯作「備前茶碗」。

 大きくもなく小さくも無い丁度使い易い大きさ。自然な碗形。胴周りの色の濃淡が良い景色。抜けの部分にへラ目があるから正面としても良いだろう。

 

 この茶碗も使い込むと色気が増す焼成である。

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秋野菜の種を蒔く

 明日は雨模様の天気だというので、今朝から曇り空の下、秋野菜の種を蒔いた。

 今年も例年通りの野菜。白菜、ブロッコリー、ネギは苗を植え、大根、小蕪、ラディッシュ、ホウレン草、水菜、菊菜、チンゲンサイは種を蒔いた。

3965w800  落柿窯の小さな畑。良く肥えた土地だから毎年食べきれないほどの収穫がある。来年からの自給自足の生活には十分な畑。

 残したゴーヤはまだまだ収穫出来そうなのでもう少し残しておこうと思う。

 

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2008年9月24日 (水)

遅い夏休み

 主は今日から遅い夏休みを頂いた。思えば、主の夏休みも今年限り。来年からは毎日が休みになる。

 この最後の夏休みをどう過ごすか考えるまでもなく、休養どころか忙しい日々が続く。先ず今日は病院を予約している日だから、午前から夕方近くまで2カ所の医療機関をハシゴ。

 帰宅したのは4時を過ぎていたが、明日の種蒔き用に秋野菜の種を買いに行った。近所の畑では既に大きく育っているから種蒔きにはギリギリだが、まあ何とか芽を出してくれると思う。

 今日は医療機関での待ち時間が長かったから身体が硬くなっているようなので帰宅してから落柿窯の周辺を少し歩いた。

 彼岸花が盛りを迎えている。稲穂が頭を垂れている。アヒルはその任務を終え小屋はがらんとしている。歩くと季節の移ろいがよく見える。

3941w800  真っ赤な彼岸花があちこちの畦道に群生しているが、昔に比べて数が減った様に思われる。畦道がコンクリートで固められた所為だろう。

3945w800  田圃にはまだ水か入っているが、それもそろそろ終り。こんなに頭を垂れてきた。刈り入れはまだ一月ほど先だが、これから色づきを増してますます頭を垂れてくる。

3949w800  昨日あたりからアヒルの声が聞こえなくなったと思ったら、やはり小屋は空っぽ。アヒルは任務を終えたようだ。後は最後のご奉公を残すのみということか・・・。

 

 歩いているとお隣のワンコが主人と一緒に畑にでていた。

3946w800  可愛いパピヨン。耳が蝶の様になるのがこのワンコの特徴。キャンキャンと良く吠えるが、主には良くなれていて近づくとおとなしくなる。

3947v800  一人暮らしの主も、今、犬を飼うかどうか考えているところだが、こんなに可愛いワンコを相手にしていると心が動く。

 夜になって昼間の暑さが嘘のように涼しい。秋が急速に深まっているのがわかる。

 ムラサキシキブを一枝手折って自作の花入れに入れた。

3956v800  落柿窯作「瓢形蹲る一輪」。

 拳ほどの大きさ。野の花を入れるのに最適だ。

 頸に紐か蔓を巻けば「掛け花」として使えるからほとんど置場所を選ばない。

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2008年9月23日 (火)

田圃の中のお地蔵様

 今日は彼岸の中日(秋分の日)。朝に夕に村の行事があった。

 朝は八幡様で秋の「お日待」。神社に行く途中、田圃の中に何故かお地蔵様がぽつんと一体鎮座しているが、今朝は赤いずきんでオシャレしていた。誰が着せてあげたのかわからないが、良く似合っていて可愛い。

3928w800  主が子供の頃には既にここに座していたから、いつの頃、誰が奉納したものだろう。

 昭和20年頃、このあたりで大きな洪水があった様だから、それに関係しているのかも・・・。

 それにしても良くお似合いだ。

 夕方は、村の大師堂で彼岸の中日看経が行われた。

 こうした村の行事がずっと大切に守られて来たが、これから世代が変わると継続していけるかどうか心配になる。

 さて、主は今日、村の行事の他に、畑に肥料を入れ、トラクターで耕したから、これでいつでも秋野菜の種が蒔ける。

 今日は一日忙しく過ごしたから粘土を触ることが出来ないままなので、変わりに未発表の徳利をアップする。

3930v800  落柿窯作「備前徳利」。

 こんな焼成の徳利は、酒を飲ますと見違えるように色気を増す。それを良く知るマニアは、こんな作品ばかりを欲しがる。

 こんな作品は、案外安価なことが多いからねらい目だ。

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2008年9月22日 (月)

昔の作

 主が窯を持ってから既に20数年になる。今まであれこれと好き勝手に作ってきた。良い作もあり、見るからに失敗作もある。今日アップするのはさてどっち・・・。

3921w800  落柿窯作「備前手付き土瓶」。相当前の作だ。

 本来、取っ手は蔓などを使うことが多いけれど、この土瓶は最初から手を付けた。

 焼成の景色は胡麻とヌケ。

 見るからに不出来だが、十分使用には耐えるから、まあ良しとしよう。

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2008年9月21日 (日)

鬩ぎ合い

 台風一過の晴天も長続きはしない。今日は一日雨模様の天気になった。秋雨前線が居座って、時折雷を伴って強い雨が降る。北にある秋の冷たい空気と南から張り出す夏の温かい空気の鬩ぎ合いが続いている。例年、秋の彼岸が来る頃には、この気圧配置も落ち着いてくるはずだからそろそろ安定するだろう。

 雨の合間に落柿窯の周りで彼岸花を探したが、最近、畦道がコンクリートで固められたところが多く、いつも咲くところに見られなくなっている。農業の機械化に対応するには仕方のないことだけれど、少しずつ自然が無くなって行くのが寂しい。

 彼岸花はまた探すことにして、今日は柿の木の下の畦道に群生しているニラの花が見事に咲いているのを撮ったのでアップする。

3920w800  こうしてアップで写してみるとニラの花も可憐で良いね。

 この時期、花が少ないから日本ミツバチの恰好の蜜源になっていると聞いた。

 

 常に自然のバランスが上手く保たれる様になっているところに自然の偉大さがある。この自然のバランスを人の手で壊すことの無いようにしたいものだ。

3912w800  気が付けば「ムラサキシキブ」の実がこんなに大きく色鮮やかになっている。未だ残暑は治まらないが、秋は確実に秋。

 スーパーのお米売り場では「新米」が高く積まれるようになった。

 主はまだ新米を口にしていないが、新米の美味さに心惹かれる。

 秋は、萩、オミナエシ、ススキ、リンドウ、桔梗、コスモス、そして菊・・・等々花の季節でもある。そんな花たちを活けるには、やはり備前の花生けが一番。

3916v800  落柿窯作「備前竹一重切花入れ」。

 いつか見た人間国宝の作品図録にあった様な気がする。そのイメージで作ったのがこの花入れ。掛け花にも使えるように裏に掛金用の穴がある。

 落柿窯で焼いたが、強還元で焼けた。

 秋は、花を活けるのが楽しい季節である。 

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2008年9月20日 (土)

台風一過の彼岸の入り

 今日は彼岸の入り。台風一過で朝から快晴。台風13号もこのあたりにはほとんど影響が無くて何よりであった。

3907w800  台風一過の朝の風景。稲穂が次第に頭を垂れてきた様子が見える。このまま台風が来なければ豊作が予想されるが、この後、13号と同じコースを辿りそうな14号が発生した。来週末あたりが要注意か。

 来なければ良いが・・・。

 さて、例の汚染米の事件をきっかけに、またしても食の安全を脅かす事態が次々に明るみに出ている。理由の如何を問わず許し難いことである。徹底的に糾弾して頂きたい。食に関わる仕事に携わる人はもっと厳しいモラルを持って頂きたいと願う。食は人の生きる源であることをわかっているのかと言いたいところだ。

 幸い、落柿窯には猫の額ほどの畑があるから、退職後は自給自足の生活に入ろうかと真剣に考えているところだ。

 何故こんなに酷いモラルハザードの世の中になってしまったのだろう。悲しい限りである。

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2008年9月19日 (金)

備前筒茶碗

 備前焼の茶碗は何故か茶人から敬遠されることが多い。それは備前焼の茶碗が使い難いと言われる為だが、使い難いと言われる原因を色々検証してみても、巷で言われるほどの欠点は見あたらない。

 昔、今は亡き加藤唐九郎さんが言っていた「飲み難い茶碗で上手く茶を飲むのが楽しい。それは、あたかもじゃじゃ馬馴らしの様なもの・・・」とは言い得て妙である。

 しかし、備前の茶碗はそんなにひどくは無いから、もっと使われることを期待したいところだ。

 備前茶碗のPRはこれくらいにして、今夜は落柿窯の筒茶碗を紹介したい。筒茶碗はこれからが使われる時期に入るから良いタイミングだと思う。

3900w800  落柿窯作「備前筒茶碗」。

 10センチ×10センチの大きさ。焼成は、正面が見てのとおり濃厚、裏はすっきり。

 備前の茶碗の一番のウイークポイントは使い始めに茶筅がすぐにダメになることだが、これは亭主が労を惜しまねば何とかなる。

 落柿窯では備前の茶碗も他の茶碗と同じように使っている。

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2008年9月18日 (木)

歳を感じる時・・・

 このところ、主はほぼ毎日医者通いだ。いつもの病院に加えて歯科医院に眼科医院。

 歯科医院は先日抜歯した後の傷の手当てに連日の通院。いよいよ生きている歯が少なくなり義歯の助けが必要になった。

 眼科医院は昨秋白内障の手術をした右目に早くも「後発性白内障」が出たために昨日手術したのでその事後検査に今日も通院。

 歳はとっても元気でいたいと願うけれど、60年も酷使して来た身体はどうしても痛んでいる。これは仕方ないとは思っているが、やはり歳を感じずにはいられない。

 歳を取ると直近の物忘れがひどくなり、昔のことばかりが思い出されると言われるが、主も例外では無いらしい。最近よく落柿窯の初窯の頃のことを思い出す様になった。

 そンな訳で、初窯の作品がどこかにあったはずだと思い探してみたら、あったあった。今日はこれをアップすることにしよう。

3906w800  落柿窯作「備前菓子鉢」。

 6寸ほどに小さな菓子器。桐箱に入れて置いているからこれが出た時よほど嬉しかったとみえる。確かに窖窯らしい良い焼成だ。胡麻も緋襷もぴったりである。

3903w800  重ね焼きしたと見えて、裏には赤い緋襷。

 ただ、焼成は言うことがないにしても作行きはあまりにも稚拙。

 あっ、今思い出した。そういえば、この鉢は以前にもこのブログにアップしたことがあるような気がする。

  「備前落柿窯作品集」にはまだ登載していないようなので、今日、追加した。

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2008年9月17日 (水)

雲の意匠

 台風接近を前に、今朝は良い天気で開けた。日の出の頃、東の空に鱗雲。まだまだ残暑はあるものの自然はすっかり秋だ。

3895w800  自然の意匠はいつも主の教科書。

 真似ることは出来ないにしても、真摯に自然と向きあう心があれば何かを得ることが出来る。

 それを大切にして作陶に励もう。

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2008年9月16日 (火)

飯茶碗の悲劇

 今、マスコミを賑わしている事故米の不正使用の為に米離れに拍車がかからねば良いがと、米が好きで、ご飯党の主は大いに心配になるところだ。

 それでなくても最近はパン食が増えて米を食う人が少ないのに、これからどうなることやら・・・。

 今まで備前では、新しく窯を築いて初めての窯焚きには縁起物の飯茶碗を入れるのが慣わしであるが、そのうち飯茶碗など見向きもされなくなるのでは無いかと、主はいらぬ心配までする始末。

 初窯では無いが、主は次の窯でも飯茶碗を焼くことにしているから、みんなにそっぽを向かれたらお手上げだ。

3887w800  落柿窯作「備前飯茶碗」。

 中にも外にも赤い緋襷が付いている。毎日使う飯茶碗だから、毎日「たわし」でごしごし洗っていると見違えるほど器の表情が良くなる。これが備前使いの楽しいところである。

 さて、今夜は月齢16の月が輝いている。旧暦で言うと一七夜にあたるが今夜は「十六夜の月」なのか「立ち待ちの月」なのかよくわからない。どちらでも良いが、今宵の月も美しい。

3893w800  2008,9,16午後8時30分頃の月。

 今夜は初めて28ミリ単焦点のコンデジを使い、デジタルズームで写して見たが無理だった様だ。やはり一眼デジカメが欲しい。

 

 今日、痛みのひどかった歯を抜いた。歯抜け爺にも拍車がかかる・・・。

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2008年9月15日 (月)

敬老の日は雨

 昨日の芋掘りに続いて、今朝は畑にトラクターを入れた。昨日の芋ツルや草が所々に集められているし、ゴーヤの木を残していたりで耕しにくかったが、雨が来る前に何とか終えた。後は蛎殻石灰を入れ、鶏糞を入れてもう一度耕す。それから秋野菜の種蒔きだ。

3875w800  真ん中にゴーヤの木。

 まだまだ花が咲いて実を付けるから、もうしばらく収穫することにした。

 今日の雨でますますゴーヤの木が元気になるはずだ。放っておくと秋が深まるまで収穫できるが、そこまでは残さない。

 歯の痛みはまだ続いているけれど少しは食べることも出来るから、一昨日頂いたいろんな葡萄を盛る器を探したら、結構良さそうな菓子器が出てきた。

3876w800  落柿窯作「備前菓子器」。

 7寸足らずの大きさ。果物でも饅頭でも駄菓子でも何でも来い。

 中には3つボタに緋襷。全体に融けた胡麻。この菓子器は主のお気に入りで、ことあるごとに使っている。

3878w800  今日の葡萄は岡山特産の「桃太郎」。この葡萄は上品な甘みで種が無く皮までたべられる。

 面白いのは、どういう訳か粒が桃のように「桃尻」になっていることだ。

 一房が大きいので、とても一度では食べきれないから、小さく枝分けして食べることになる。

3882w800  これが桃太郎葡萄の一房。

 普通1キロはある。大きい物では1、4キロ~1,5キロはあるようだがお値段も半端でないから、庶民の口に入るのは小さく枝分けした物しかない。

 それにしても面白い葡萄である。

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2008年9月14日 (日)

中秋の名月

3873w800  今宵は一五夜。美しい月を愛でるのに言葉はいらない。ただ、大御所の句を借りるのみ。(2008,9,14午後7時20分の月)

 名月や池をめぐりて夜もすがら(松尾芭蕉)

 名月を取ってくれろと泣く子哉(小林一茶)

 背負われて名月拝す垣の外(富田木歩)

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芋掘り

 残暑が厳しい中、落柿窯の畑のサツマイモを掘った。40本以上苗を植えたが期待したほどの収穫は無かった。それでも「なると金時」を中心に冬の焼き芋用を少しは確保出来たから、まあ、良しとしよう。

 それにしても、今日もまた主の体力の無さを実感してしまった。短い畝が4本ほどなのに、ほとんど体力の限界を感じる始末。全くもって情けない限りである。

 後は、始末した草を焼き、石灰と鶏糞を入れてトラクターで耕して秋野菜の種を播く。何とか秋分の日前後には終えたいと思う。

 それはさておき、今日は、今まで紹介していなかった輪花鉢をアップしたい。

3869w800  落柿窯作「備前輪花鉢」。

 8寸ほどの輪花鉢だ。縁に少し厚みを残しているからやや豪快に見える。見込みは大きめのボタ抜きに赤い緋襷が付いている。

 少し時期は過ぎたか、素麺鉢として使えば一層魅力が増すと思うが、これからの季節は煮物鉢として使えば良かろう。

 今日は、この鉢を「備前落柿窯作品集」に加えることにした。

 

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2008年9月13日 (土)

古い山の仲間

 今日は朝から古い山の仲間夫婦が来訪した。主が元気だった頃は何度も一緒に山に登った夫婦だ。

 今日は九州の友人にプレゼントする手作りのビアマグを作るのが目的の来訪である。

3862w800  土を触っているとストレスが抜けていくようで楽しそう。

 この夫婦は、主と同年代。

 色々なことがあっても元気で頑張っている。今年の夏は夫婦で槍ヶ岳に登ったという。ちょっとうらやむほど仲の良い二人である。

3863w800  今日は手回し轆轤が中心の作陶となったが、プレゼントするビアマグは電動轆轤成形にした。

 午前中に形を作り、午後から仕上げたが、朝10時頃から夕方5時半頃まで昼食と休憩を挟んでよく頑張った思う。

3864w800  午後からの仕上げ風景。

 陶芸は集中しなければ出来ないから、二人とも良い緊張感を味わった様だ。

 落柿窯では今日は「葡萄の日」だったようで、制作中に、姉からも、従弟からも、お隣からも葡萄が届けられた。おかげで大阪への良いおみやげが出来た。

3865w800  これが今日の作品群。

 みなそれぞれに味のある出来映。。

 ここからは窯を焚く主の責任だが、火が入った頃、一日くらいは窯を焚きに来るということだ。土をひねる楽しさだけでなく窯を焚く楽しさも知ってもらえねばなりよりである。

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2008年9月12日 (金)

上弦の月、下弦の月

 十五夜まで後2日ほどだが、今日職場で「上弦の月と下弦の月」が話題になった。一般に月の形を弓に見立てて、弦が上にあれば上弦、下にあれば下弦と思われがちだが、さにあらず。月は時間によって弦が上にも下にもなるから、弦の上下だけで決めることが出来ない。

 正解は、新月から満月まで満ちていく月を上弦の月と呼び、満月から新月まで欠けていく月を下弦の月と呼ぶのが正しい。

 従って上弦の月は向かって右側が輝いており、下弦の月は向かって左側が輝いていることになる。主も今日まで勘違いをしていたから今日の成果は大きい。

 さて、話題を変えて、今夜は備前焼の水注をアップする。

3854w800  落柿窯作「備前水注」。

 茶席で水を注いだり、鍋の出汁を注ぐのに良さそうだ。

3858w800  片身変わりのように片面ずつ焼けが違っているから気分も変わる。

3861w800  容量は1リットル程。

 主だったら水注としてでなく花入れとして使いたいところだ。

 備前は使う人も用途も選ばないから、使う人の自由度は無限大である。

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2008年9月11日 (木)

年甲斐もなく・・・

 今日は職場の2学期の始業式。駅前の「山の葡萄」というバイキング屋さんに行くついでに、岡山高島屋美術画廊で開催されている「備前陶心会展」を見てきた。

 備前陶心会も世代交代が進んでいるようで、昔の名前を見ることが無く若い人の名前が並んでいた。

 備前陶心会は、備前焼の技術向上を目指す団体で、今回のテーマは酒器(徳利、ぐい呑み)の様である。みな、それぞれに見応えのある作品が並べられていたが、それ以上に各階のエスカレーターの前に置かれた花器(壷、花入れ、オブジェ等)が楽しかった。

 近くに行かれたら是非見て頂きたいと思う。

 帰宅して、主も酒器を出してみた。

3852w800  落柿窯作「酒器セット」。

 今夜は、年甲斐もなく若いプロの作家さんに刺激されて、ちょっと対抗意識を燃やしてみたが、やはりプロにはかなわないことがわかった次第である。

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2008年9月10日 (水)

二百二十日

 二百二十日を迎えてフィリピン沖に台風13号が発生した。今のところゆっくりと北に進んでいるが、週末に沖縄地方に最接近するようだ。

 今夜は昼間の残暑が嘘のように涼風が涼しい。上空には半月の月が明るく輝く宵である。

 この涼しさに誘われて轆轤に向かったが、昨日の疲れもあってか集中出来無い。今夜は一輪を二.三本挽いただけで止めにした。

3851w800  集中できないまま、これだけ挽いた。失敗も同じ数だけしたと思う。

 主は先日から歯痛に悩まされており、その為余計集中できない。

 10年ほど前まではどんどん夜なべ仕事が出来ていたが最近は全く馬力が失せてしまった感がある。

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2008年9月 9日 (火)

茶碗坂

 今日は京都清水の近くまで行ったついでに五条の茶碗坂に寄って見たかったが時間が取れなかった。

 数年前、五条坂を下りきったところにある「河井寛次郎」記念館には行ったことがあるが、巨匠の作品は主の五感を刺激してくれなかった。

 主は備前を焼いている割には京焼きが好きで幾つか食器を使っている。その中の一つがこれ。

3849w800  京焼きの「秋草(萩)茶碗」。

 主は磁器も好きだが、どちらかと言えば陶器の方がお好みである。

 この茶碗は京焼陶器。萩の絵がいい。また、硬質でなく、柔らかい暖かさが特に気に入っている。

3850w800  中にも萩が一輪咲いている。素朴は萩が何とも言えず良い雰囲気を出している。

 この茶碗は野点用の茶碗ほどの大きさしかないが、存在感は十分だ。

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重陽の節句

 今日は「重陽の節句」。9の数字を縁起の良い「陽」の数とする中国では、9が重なる9月9日はとてもめでたい日とされる。別名「菊の節句」とも言われるように、旧暦では盛んに菊の咲く頃であるからこの名が付いた。しかし、今の日本では新暦を使っていることもあって、菊が咲くには早いし、また9という奇数を縁起の良い数としないから、余り重陽の節句が話題に上ることはない。

 このブログは「季節の便り」であるから、できる限り季節の話題は取り上げていきたいと思っている。

 そんなこともあって、今日は「大安」だし天気も最高なので、京都へ所用の為に出かけるついでに知恩院へお参りに行ってきた。

 今日は全国的に快晴らしく京都も終日真っ青な青空である。

3837w800  御影堂の広い堂内に回向のお経が響き渡る中に居ると、阿弥陀如来の懐に抱かれているような安らぎを感じるから不思議な世界である。

 夏休みも終わったというのに京都はまだまだ観光客が多いのは「青春18切符」の使用期限が9月10日までだった所為かもしれない・・・と思いながら帰って来た次第である。。

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2008年9月 8日 (月)

夕日よ急げ

3829w800  日の入りが早くなった。このところ帰宅は夕日と競争している。

 大気もようやく安定した。

 今日は湿度も低く爽やかな快晴。やっと秋が実感できる様になった。

 帰宅した時、アヒルの賑やかな鳴き声が聞こえた。誘われてアヒル小屋まで行ってみると、いつもは稲の中で働いているアヒルが数羽小屋で休んでいる。

 今年のアヒルは働き者で、いつ行っても稲の中から声は聞こえるけれど姿が見えないことが多いから今までほとんど姿を見なっかたが、今日は久しぶりに出会えた気がする。

3831w800  昨年のアヒルに比べて今年のアヒルは働き者だ。こんなに小屋に戻っていることは珍しい。

 久しぶりに見るアヒルはずいぶん大きくなっている。アヒルが活躍するのも後わずかとなった。

3833w800  隣の休耕田で餌をついばんでいたサギの群れが主の気配に驚いて一斉に飛び立った。

 次第に深まる秋の気配に動物たちの動きも活発である。。

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2008年9月 7日 (日)

白露

 今日は「白露」。そろそろ露が降り始める頃となった。しかし今日の残暑は厳しくて、午後、急な夕立があるまではたまらない暑さであった。

 夕立の後、少し農道を歩いてみたら、知らぬ間に稲穂が出ている田圃が多くなっている。このあたりの田植えは遅かったから、こんなに早く穂が出ているとは思わなかったが、自然は確実に進んでいると言うことだろう。

3826w800  落柿窯の周りでこの田圃の稲穂が一番早いようで、もう頭を垂れかけていた。しかし、一般にはこれから花が咲く時期だから、今台風が来ると大変なことになる。

 

 幸い今年は太平洋高気圧勢力が強くなさそうだから台風は心配しなくて良いようだ。

 昨日と今日、草刈に精を出したが、合間にサツマイモを試掘してみた。結構良い芋になっている。

3828w800  早速ゆであげて食したが悪くない。

 今日掘った芋は細くて長い芋ばかりであった。

 畑には数種類の芋が植えてあるので、この芋の種類はわからない。

 

 次の週末頃から芋掘りにかかろうと思う。

 白露を過ぎると秋野菜の種を播く時期だから、草だらけの畑を整地せねばならない。主一人では大変なので応援部隊が欲しいところだが望めそうもない。

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自然の力・割木の力

 今日午後、久々の夕立。カラカラだった大地が潤うのが嬉しい。しかし、短時間でまたまた晴天になってしまいちょっと拍子抜けの感は否めない。

 それでも、ほんのちょっとの雨でも打ち水よりは効果が大きい。自然の力はさすがだね。

 自然の力というと、備前焼の燃料である松割木の力も同じだ。電気やガスの窯で焼いても灯油の窯で焼いてもそれなりに焼けるが、割木の窯と比べると焼けの深みが違う。

 割木の窯以外でもちょっと割木を加えることによって焼けがずっと深みを増すから、電気窯や灯油窯にあえて割木を加えて窯を焚く作家さんもいる程だ。

 落柿窯は割木だけ焚く窖窯だから楽しみも大きい。

3825w800  胡麻の部分と緋襷が付く抜けの部分とのコントラストの妙は割木の窖窯以外では出ない焼けである。

 この湯呑みを見て窯詰めの状況がが見える人はプロか相当の通であろう。

3821w800  こちらは緋襷のぐい呑み。割木を焚かないとこれほどの深い赤は出ないから、これを見ても割木の凄さが実感出来る。

 主は割木の窯が焚ける幸せをしみじみと感じている。 

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2008年9月 6日 (土)

ガンバレ労働組合

 今日は主が勤めている職場の労働組合の定期大会が開かれたので参加した。最近、労働組合の組織率が低下し労働者の切実な要求が使用者に届かなくなっていることから労働条件が次第に厳しいものになっている。

 かつて労働組合が元気だった頃、社会の民主勢力と連帯して社会のために色々な権利を勝ちとっけきたが、今では其の貯金すらも奪い取られているのが現状である。それどころか労働組合がまるで「悪」のごときに宣伝にするマスコミに惑わされて、労働組合の存続すら危ういところも出ている始末。この国は先進国と言うにはあまりにもお寒い。

 労働組合が元気になって社会の民主勢力の先頭に立てる日が戻ることを願わずにはいられない。そうしなければ世の中は絶対に良くはならない。

 それに先立ち、今朝は昨夜の歯痛も治まったのでずいぶん伸びた畦道の草を刈った。草の中でニラの花が咲いている。毎年株が増えているようで、畦道の上にまで勢力を伸ばしているから、かわいそうだが刈るしかない。

3815w800  これがニラの花。ニラの匂いさえしなかったら、なかなか良い花だ。

 主は、昔からニラは自然に生える物と思っていたから、スーパーでニラを売っているのを初めてみたときはちょっと驚いた。

 ニラなど畑の畦にいくらでも生えてたから・・・。

3817w800  まだ蕾が多いからこれからしばらくは咲き続けるだろう。

 昨年の今頃もニラの花を紹介した。都会暮らしでは味わえない風物詩である。

 

 草刈の後、出かけるまでに少し時間があったので一輪差を作った。

3820w800  バスケット形一輪と細一輪。

 急ごしらえなので雑である。

 元々主にはデザインの才能など無いから思いつくままに全てが適当でいい加減。

 後は焼け具合で良し悪しが決まる。

 夜は落柿窯のある里の月に一度の村集会。これにも出たから、今日は一日が長かった。

 それにしても残暑が厳しい。

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2008年9月 5日 (金)

歯が痛い

 今日は、先日カットした歯の上に差し歯を取り付けた。歯根が相当悪くなっていたから先日治療をしたが、あれからまだ日が浅い為歯根が落ち着いていなかった様で、差し歯を付ける時上から力を加えたから痛みが激しくなった。今もずきずきと痛む。そのため頭痛がする。

 そんなわけで、今夜は工房に出る気になれない。仕方なく痛みをこらえる獣のように自室でうずくまっている。

 窓を開けると東から涼風が入るが、今夜はそれすら喜ぶ気になれない。ただ緑茶でうがいだけして痛みに耐えている。

 今夜は宝瓶の茶殻を捨てる建水が活躍しているにので、この建水をアップする。

3814w800  落柿窯作「備前建水」。

 大きめだから茶殻だけでなく冬には蜜柑の皮も入ることななっている。この大きさの建水が煎茶用には丁度良い。

 

 この建水は、底にキレがある為、落柿窯の普段使いになっている。

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2008年9月 4日 (木)

日暮れ

 9月に入って特に日暮れが早くなった気がする。終業時、チャイムと共に飛び出しても、帰宅する頃にはヘッドライトが必要になった。

 昼間はまだ残暑が厳しいが、「秋の陽のつるべ落とし」は秋を実感する瞬間でもある。

 そんな訳で、今日も帰宅すると早くも薄暗い。早々に夕食を済ませ昨夜の菓子器を仕上げた。

3809w800  備前の土の特質から、乾くと鉢の縁が立ち上がってくるから、昨夜は皿の様に見えていたものも今日はちゃんと菓子鉢になっている。

 これを計算に入れておかないと皿も鉢も出来ない。

 備前の土は決して一種類ではないから、土を知らなければ作品作りは困難である。備前に限らず陶芸作家は日々土の研究に余念がない。

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2008年9月 3日 (水)

始動

 9月に入り、今日から姉が主宰する陶芸教室が動き出した。今回から新しい人が加わった様でますます楽しそうである。

 それはさておき、今日は富山市八尾町で9月1日から行われている「おわら風の盆」の最終日だ。

 この祭りは胡弓の哀愁に満ちた調べに合わせて、女性は浴衣姿に編み笠を深く被り、無言で優雅に踊る。男踊りは勇壮であると聞く。

 以前から一度見たいと思ってはいるものの、未だ見に行けないでいる。風の盆と言うだけあって、この祭りは二百十日の風を鎮める為に始まったとも言われるが定かではない。いずれにしても、この風雅な祭りが終わると越中に秋が訪れる。時間が出来たら是非見たい祭りだ。

 そんなこともあって今夜は「風」をイメージしながら菓子器を挽いた。

3803w800  菓子器の縁に風を吹かせてみた。

 吹いていく風の様に自由に菓子を乗せよう。

3802w800  風紋を丸く捉えた菓子器。

 風の動きも千差万別であるから、それぞれの一瞬を捉えるのも面白い。

3806w800  菓子器を作るときには、茶席で使えるか否かが基準になるから、思いを巡らしながら作るのは楽しい。

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2008年9月 2日 (火)

伝統の重み(備前焼編)

 備前焼は1000年を超える歴史があり、輝かしい伝統に裏打ちされていると言われる。

 なるほど備前は、釉薬を使わず高温で焼締めただけの陶器で、他に余り例を見ない。言い換えると其の制作において須恵器の時代からほとんど形を変えていない希有な陶器である。

 長い備前焼の歴史の中で最も輝いていたのは、室町から桃山にかけてと昭和から平成にかけての二つの時代を置いて他に無い。

 備前焼の伝統はこれらの時代に革新的先人に寄って作られて来たと言って良いだろう。すなわち革新的でないと伝統は培うことが出来ないと言うことだ。

 今、備前の若き作家達は伝統を継承すべく頑張っているが、ますます革新的であって欲しいと思う。

 さてさて、主だが、そんなことには一向にお構いなしに、作りたいものを作り、焼きたいものを焼いている。

 そこには革新のかけらも無いから伝統を培うとは言い難い。しかし、それでも何とか備前の端くれにはいたいと思うから、主なりに少しは努力している・・・?かな。

3782w800  主の好きな擂り鉢をモチーフにした落柿窯作「備前擂り鉢型鉢」。

 主は備前の伝統を継承していく力にはなれないけれど、ある意味で常に革新的でありたいと思っている。

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伝統の重み

 9月2日は獅子舞が来る日。もう何十年も、毎年この日に欠かすこと無く訪れる。先日の雨の中でも地域を回っていたそうな。

世代は受け継がれても伝統の獅子舞は変わることがない。伝統の確かさを感じる。

3794w800  狭い庭で舞う獅子。笛方も場所を確保するのに苦労している様子だ。

3796w800  今年も二頭で舞ってくれた。植木や飛び石ががあって足場が悪いから舞いにくそうである。しかし、さすが伝統の獅子舞だけあって見事に舞う。

3797w800  二頭で舞うには余りにも狭すぎる庭だから気の毒ではあるが、さすが二頭で舞うと迫力満点。

 この獅子舞は伊勢太神楽講社の山本勘太夫社中の面々である。

 ちなみに「伊勢太神楽講社」は国指定重要無形民族文化財に認定されている。

3799w800  今年もまたお札と共に神楽の手ぬぐいを頂いた。

 獅子舞が行ってしまうと落柿窯の里にも秋が来る。

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2008年9月 1日 (月)

備前一輪

 今日は二百十日。防災の日。先日の豪雨は大変な被害をもたらしたが、今日は穏やかな防災の日であった。今のところ南の海上にも台風はなく、このまま穏やかな秋になってくれれば何よりだ。

 秋になると、春とは違った野の花が咲きだすから、これを一輪手折って活けるにはやはり備前の花入れに勝るものはない。

 しかし、現代の生活様式では床の間に置く立派な花入れなど邪魔物扱いだから普段使うには一輪差しが一番だ。

 そこで、今夜は邪魔にならない一輪差しをアップしよう。

3760v800  落柿窯作「備前一輪」。

 全体を削って小さな耳を付けた。

 この一輪は寝かせて焼いたから、片面はボタの跡が見える。

3756v800_2  もう一方の面は全面に胡麻が融けている。

 両面で全く雰囲気が違うから、活ける花によって上手く使い分けると楽しいと思う。

 備前は花を選ばないから、どんな花でも生き生きと映る。

3762v800  この花入れを横から見るとこんな感じだ。

 横jからでも焼けに変化があって面白いから、花によってはこんな使い方も自由である。

 いずれにせよ、今、もてはやされているのは小さな花入ればかりだから、作家は置き場所を考えることなく自由な発想で作ることが出来る楽しさがあるのも事実である。

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