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2008年4月30日 (水)

高台を削る

 晴天のおかげで空気が乾燥している。昨日、轆轤挽きしたH・Fさんの湯呑みの高台を削った。思いの外乾燥していて、ようやくカンナの刃がたつほどにまでになっている。削れるギリギリであった。

2914w800  何とか高台は削り出したが、これ以上は無理だった。

 今朝、ナイロンを掛けていたのだが、乾燥が激しいようだ。

 

 

 昨日、主が挽いたデモ鉢は大きいから乾燥の具合は丁度良い。

2919w800  削りのタイミングは重要である。

 削り一つで作品の善し悪しが決まることも多いから慎重な対応が求められる。

 

 

 工房に昨日頂いた「大手毬」が活けてある。昨日は萎れていたが深水に浸けて一晩置いたら元気を取り戻した。

2910w800  まだ若い花なので緑が残っているが、満開になると純白に変わる。

 落柿窯の庭にも大きな木があったが、いつの間にか消えてしまった。今、頂いた苗が元気に育っている。

2907w800  こちらは茶室の前で咲き始めた「小手毬」。

 満開になると見事である。

 

 

 

 最後に、今日の夕日。山に沈む前の赤い太陽。

2920w800  夕日を撮るのは難しいね。

 カメラの限界はどうしようもない。一眼デジカメが欲しい。

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2008年4月29日 (火)

新鮮な食器

 暖かい「昭和の日」。今日は職場の人達と、親しい若手備前焼作家「渡邉琢磨」君の窯出しにお邪魔した。独立してから今回が2度目の窯である。彼は、独立前からその実力には定評があったが、独立後も各種展覧会に入賞、入選を繰り返している若手の有望株だ。

 今日は、いつも世話になっている姉にプレゼントする食器を買い求めた。

2903w800  渡邉琢磨作「梅小鉢」。

 4寸あまりの5弁の小鉢。窖窯らしい綺麗な焼成。見込みに、梅が5輪散りばめられている楽しい小鉢だ。

2905w800  渡邉琢磨作「備前中皿」。

 5寸を超える皿。

 ちょっと手を入れている結果が新鮮な造形を感じさせる。焼成は、こちらも窖窯らしい景色に上がっている。

2904w800  渡邉琢磨作「備前コーヒーカップ&ソーサー」。

 このセットは、主が普段使いに購入した。

 窖窯らしい、すばらしい焼成。見事である。

 

 昼食後、みんなで落柿窯に集い、土捻りを楽しんだ。ひとりは電動轆轤の初体験に緊張の極致。他の人たちは思い思いに手捻り。

2897w800  轆轤初体験の湯呑み。初めてにしては見事に形になっている。

 陶印はH・F。

 高台を付けると湯のみらしくなるだろう。

2898w800  今日のメンバー2家族の内、一方の家族の作品。使い方は色々あるようだが主には不明。

 結構楽しい形に仕上がっている。

2899w800  こちらが、もう一方の家族の作品。湯呑みの他は箸置きの様だ。

2901w800  最後は、主がデモンストレーションで挽いた輪花鉢。

 今日は、久々に良い刺激を受けた一日になった。

 

 

 この連休の後半は、お休みを頂いているので、畑仕事に陶芸に、大いに楽しみたいと思っている。

 幸い、天気は良さそうだ。

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2008年4月28日 (月)

無罪放免?

 今日、先日の入院検査の結果を聞きに行った。結果は、懸案事項については「無罪放免」。

 しかし、無条件に喜んではいられない問題点も指摘された。こちらは生活を工夫して行くしかない。

 「結果は良し」と言うことで、今夜は安堵の茶を点てた。茶碗は初めて備前を使ってみた。それも自作の茶碗を・・・。手元には自作の茶碗がゴロゴロしているが、今夜使った茶碗は筒茶碗である。季節的にどうかとも考えたが丁度手近にあったのでそれにした。

2893w800  茶碗は落柿窯作「備前筒茶碗」。茶銘は「松昔」。菓子はいつものスーパーでの「葛饅頭」。銘々皿は道具屋で見つけた古い伊万里。

 今夜の安堵の茶は、格別であったことは言うまでもない。

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2008年4月27日 (日)

連休2日目

 今年のゴールデンウイークは好天に恵まれる様で、今日も暖かい良い天気だ。主は、午前中、畑に有機石灰(蛎殻粉)を入れトラクターで耕した。これで、いつでも野菜の苗を植える事が出来る。しかし、明日は出勤だから苗の植え付けは連休後半になりそうだ。

2882w800  綺麗に耕された畑。良く肥えた土地なので野菜は良く育つが、草も同じように良く育つ。夏野菜を作るのは草との格闘になる。

 いつも草に負けてしまうので、今年もおそらく同じ事になるだろう。

 畑の畦には、今、カタバミの花が満開だ。小さな黄色い花だから踏みつけてしまうことも多いが、この花は繁殖力が強いので心配はいらない。

2880w800  雑草と言えども花は綺麗だ。

 野に咲く花は可憐なものが多い。節分草もカタクリも、オオイヌノフグリでさえも可憐で可愛い花だ。

 県北の山中では雪の消えた後にミヤマカタバミが白い花を咲かせているだろう。

 主は午後、やはり工房のレイアウト。今日はまたまた家具を頂いて置いた。窓には障子が納まった。外からは想像出来ない仕上がりである。後は、電気工事を残すのみ。電気工事が終わればエアコンを付けて全てが完成する。

2885w800  出窓に障子が入った。今までとは雰囲気が一変した。小さな障子が入っただけでこんなに変わるとは思わなかった。当に癒しの空間。

 障子の威力は凄い。日本建築のすばらしさがよくわかる。

 落柿窯の展示場からまた新しい作品が出てきた。結構良い焼成なので紹介することにした。

2888w800  落柿窯作「徳利」。この景色は酸化焼成でしか出せない。

 桃山の古備前の中に、こんな景色を見たことがある。

 落柿窯の「備前落柿窯作品集」の中には同じ景色の徳利を幾つかアップしているが、この景色は貴重である。ただ、土が良くないのが残念だ。

 

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2008年4月26日 (土)

憩いの空間

 改装した工房に、少しずつ家具(?)が揃ってきた。全てが廃品利用。今日は憩いの机と、頂いたステレオを入れた。

 机は、伐採してから100年以上は経つと思われる肥松の一枚板を大工さんにお願いして削って頂いて使っている。もったいないほどの板であるが、今も肥松の良い匂いがするから癒しにはぴったりだ。

 ステレオは、甥の高校入学祝いに主がプレゼントした物が里帰りした事になるから、既に16,7年は経っている。

2877w800  立派な肥松の板。

 足変わりの台の上に載せると丁度良い高さの机になった。

 肥松は100年以上経っていても肥松の風格が生きているから凄い。

2873w800  ステレオもまだまだ良い音が出ている。

 「KENWOOD」製。若者仕様だが主の好きな音楽でも対応出来ると思う。

 工房にはこれで良い。良い音が聞きたいときは母屋に設えてあるコンポを聞けばよいから。

  この連休は、工房のレイアウトが主体になりそうだ。

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連休スタート

 今日から、いわゆるゴールデンウイークに入った。今年は、この期間の天気予報は「おおむね良い」とのことで何よりだ。

 今日から友人の若い備前焼作家「渡邉琢磨」君の作陶展が「備前焼 しょうざん」のギャラリーで始まった。若手作家の有望株である彼の作品を是非ご覧頂きたいと思う。ちなみに、今回の作陶展は「久郷剛司」さんとの二人展。

  「しょうざん」のギャラリーは国道2号線沿い(備前市香登)にあるから車だと至極便利である。

 さて、主は連休のスタートだというのに、相変わらず怠惰である。ぽかぽか陽気の中、輪花鉢を連れ出した。

2870w800  落柿窯作「輪花鉢」。

 30センチを超える鉢なので、家庭で食器として使うには大き過ぎるか・・・。メダカ鉢には丁度良いが、ちょっともったいないね。

 今日は晴れてはいるが、気圧が不安定らしく、先程から薄雲が広がった。工房横の「木苺」の花が満開になっている。この花も良い花だ。

2860w800  木苺の花。

 今年はいつもの年に比べて全体に花が良い様に思う。

 天候が花に幸いしているのかな・・・。

 天気が良い内に畑の準備をしよう。

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2008年4月25日 (金)

折々の花ーシロヤマブキ

 この時期になると、決まって出てくる話が、太田道灌と山吹のエピソードだ。有名な話なので、今更、紹介することもないと思うが、この話に出てくる歌がよい。

 「七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞ悲しき」(後拾遺和歌集)。この歌に出てくる八重の山吹は実を付けないが、一重の山吹は黒い実を付ける。花はいずれも黄色い。

 今、落柿窯の茶室の前に咲いている山吹は白花。物の本に寄ると、これは山吹とは異種で「シロヤマブキ」と言うらしい。花弁はヤマブキが5弁であるのに比してシロヤマブキは4弁だ。シロヤマブキも黒い実を付ける。

2859w800  可憐で儚い花。すぐに散ってしまう。

 歌に出てくる八重のヤマブキは、子供の頃近所にあったと思うが、確かに実は付けていなかった。

 そのことから上の歌が詠まれたのだろうが、簑を所望した道灌に、貧しさ故、貸す簑もない恥ずかしさを一輪の八重の山吹の花に託した若い娘の和歌の素養に感服すると同時に、歌の素養なぞ微塵もない我身を、この場の道灌と同じく恥じ入るばかりである。

 さりとて、今更どうしようも無いことではあるが・・・。

2867w800  シロヤマブキは世の無常を思わせる花である。

 この花に心を奪われる主の心も、また、無情である。

 自然の中に身を置いて、自然と一体になりたいと思う。

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2008年4月24日 (木)

雨上がり

 4月の雨もそろそろ終わりが見えてきた。昨夜は相当な雨量を記録した様だが、その雨も朝には上がり、午後、太陽も見えるまでに回復した。

 雨の後、北よりの風が冷たい。

 雨上がりの山は益々緑が盛んで眩しいほどに美しい。

 落柿窯の庭の「もみじ」も枝がしなるほど若葉が付いた。本当に美しい新緑に心が和む。

2854w800  長く伸びた枝の先は見事な新緑。

 この季節が少しでも長く続いて欲しいが、よい季節はあっという間に過ぎてしまう。

 落柿窯の茶室の周りの緑は、今次々に芽吹いている。日に日に濃さを増す緑と、芽吹いたばかりの若い緑とのコントラストは自然の芸術だ。

  今日、職場で柏餅を頂いた。今夜も茶の友が出来た。

2856w800  今日は久々の赤楽茶碗。

 美味い茶に、初物の柏餅。満足、満足。

 

 

 

 今週末からゴールデンウイークにはいる。天気はまずまずの予報だから、出来れば緑の中に出ていきたいと思っている。

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2008年4月23日 (水)

湯呑み三題

 最近の天気予報は、精度が極めて高くなっている。今日も予報通り雨になった。作物を育てる穀雨の雨だから恵みの雨と言うべきであろうが、育つのは作物ばかりではない。雑草も同じ様によく育つ。

 このところの雨で落柿窯の周辺のみならず、畑の畦道もカラスノエンドウを中心に雑草が勢いよく繁茂している。この週末からは草刈三昧になりそうだ。

 さて、八十八夜まで後一週間になった。そろそろ新茶がお茶屋さんの店先に並ぶころ。

 そこで、今日は主が普段使っている湯呑みを紹介するとしよう。

2845w800  落柿窯作「初咲きの湯呑み」。

胴のへラ目が花びらを表している。口当たりが優しく呑みやすい湯呑みだ。

2850w800  落柿窯作「細湯呑み」。

 細身で備前らしからぬ湯呑みだが、現在、この湯呑みの使用頻度が最も高い。

 細身なだけに上品に見える。

2848w800  落柿窯作「お福の呑み」。

 使い込んでいるので、器肌の趣が増している。たっぷり入る形がお福人形を連想させる。

 緋襷が鮮やかだ。

 

 落柿窯の展示場には、湯呑みも、ぐい呑みも、ビアマグも、ゴロゴロしているので、目に付いたお気に入りを持ってきては使うから、母屋の食器棚には、いろんな食器が入りきらない程並んでいる。

  さあ、明日はどれを使おうか・・・。

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2008年4月22日 (火)

緋襷の魅力ー水指

 今日は、落柿窯のある村のお葬式だった。長く施設で養生しておられたお年寄りが亡くなられた。これで、この村の無人の家がまた一軒増えてしまった。益々過疎が進む。寂しいが、これも時代の流れか・・・・。

 そんなわけで、今日は仕事を休んでお葬式の手伝い。この村では、村がお葬式を仕切るのが昔からの習わしだから、主も参加したのである。

 さて、今夜も昨夜に続いて緋襷の話題。

 緋襷は備前特有の窯変と言って良いほど全国的に珍しい。この緋襷をより美しく出すのが主の目標であるが、今夜は緋襷の水指をアップする。

2840w800  落柿窯作「竹節水指」。

 この水指は「備前落柿窯作品集」に登載しているので、今までに紹介したことがあると思うが、これからがこの水指を使う季節なのでご容赦願いたい。この水指も赤い緋襷がよく出ていると思う。

 話は変わるが、先日、カタクリの花を見に行った帰りに買ってきた「エビネ」がもう咲いた。

2835w800  こんなに早く花を付けてくれるとは予想外だが、嬉しい限りである。

 「エビネ」は野に咲くランの一つで愛好家も多い。

 このエビネの種類はわからないが、落柿窯の庭にまた新しい花が加わった。スズランもそろそろ花を咲かせ始めたから庭は賑やかである。

 野には「ひなげし」の花が咲いている。

2838w800_2  最近、野原の至る所で「ひなげし」の花が目に付く様になった。かつては余り見られなかった花だが、最近は目に付くことが多い。可憐なよい花だ。

 

 

 明日からまたまた天気が崩れる予報が出ている。「穀雨」の時期だから仕方ないか・・・。

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2008年4月21日 (月)

緋襷のぐい呑

 備前焼の焼成の一つに「緋襷」がある事は、備前焼ファンなら誰でも知っているが、実は、神秘的な、美しい緋襷を出すことは、なかなか難しい。藁の巻き方一つで、藁の堅さ一つで、また炎の強さ一つで、その趣はがらりと変わる。

 主のテーマの一つは、この美しい緋襷を出すことにあるが、今まで満足できるものはほとんど無いと言ってよい。しかし、たまにはそれらしき焼成が現れる事もある。今日は、その中の一つを紹介する事にした。

2832w800  落柿窯作「緋襷のぐい呑」。

 今まで焼いた作品の中で、まあ、それらしき物の一つである。

 このぐい呑は直接炎の洗礼を受けていないから、器肌が白く、そのため、赤い緋襷がより鮮明に見える。

 こんな焼成ばかりが出来れば言うことはないが、そうは行かないのが無釉の焼締め陶の面白いところ。ほとんど上手く行かないから、作陶のテーマにもなりうるのである。

 これからも美しい緋襷を求めて精進するしかない。

 緋襷は、使い込むほどに表情がよくなっていくから、使う楽しみも大きい。

 みんなが、気に入った緋襷の器を使って欲しいと思う。

 

 

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2008年4月20日 (日)

春のバラ寿司

 「春は苦み・・・」と言われる食材の、今の代表はタケノコと蕗。

 今日、姉がタケノコや蕗、サヤエンドウなど春の食材を使ったバラ寿司を届けてくれた。今年はタケノコが不作らしいが、それでもあちこちから頂くので、今年もまたタケノコが楽しめる。

2825w800  タケノコ、蕗、サヤエンドウ等・・・。

 全てが春の食材。季節感が満載で美味い寿司だ。

 感謝、感謝。

 

 今夜は満月。良く晴れた東の空に美しい月が浮かぶ。

2831w800  窓を開けると夜風が入ってくるが寒くはない。爽やかな宵だ。

 今まで春の満月を意識したことは無かったが、春の月も良いものだ。何となく、西行さんの気持ちがわかったような気がする。

 「願わくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月の頃」(西行) 幸せの極致である。

 美しい月を愛でるとなると、茶を点てないわけにはいかない。今夜も美味い茶を点てた。

2827w800  美しい月と美味いお茶に菓子。

 爽やかな春の宵に、何という贅沢であろう。

 これで、明日から又仕事に出れる力が湧いて来る。

2824w800  野は花盛り。夜空は満月。

 4月は主の誕生月だけに、主の感性に合っているようだ。

 明日は弘法の日。落柿窯の里の大師堂でも「お接待」が行われる。

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穀雨

 このところ、良く雨が降ると思ったら今日は穀雨。穀雨は、田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨が降る頃を言う。まさに、暦と自然は良く合致するものと感心させられる。

 暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されているが、落柿窯の周辺の田畑も十分水分を蓄えて、作物の植え付けを待っている。

2816w800  先日耕した落柿窯の畑も、いつでも野菜が植えられる状態だ。

 自然の恵みはありがたいもの。今年は夏野菜を作ろうかなァ~と思い始めている。

2817w800  今日は、朝から良く晴れて新緑が眩しい程だ。

 特に、もみじの若葉は美しい。

2818w800  落柿窯の柿の大木も新芽がぐんぐん伸びている。

 今が柿の葉が一番鮮やかな時。これから次第に色を増してくるから、この新しい芽吹きのエネルギーを十分吸収したいと思う。

 晴天の中、今日も備前を野に連れ出した。

2819w800  豪快な胡麻の壷である。

 黒い焦げと融けた胡麻が良い景色だ。

 周囲の緑とも違和感がない。

2822w800  流れ胡麻の種壷。水指程の大きさしかないが、自然の中に置いてもその存在感は健在である。

 備前は力強い焼き物であるから、自然の中でも負けてはいない。

 

 茶席に置いても良し、食卓に置いても良し、自然の中に置いても良し、備前の魅力は計り知れない。

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2008年4月19日 (土)

野に置く備前

 27日、28日の検査で主の身体に力がない。今日は、ボーとしている。天気は終日曇りがち。風も強く肌寒い。

 今回の検査でしばらく好きなコーヒーが制限されたので、お客さんにはコーヒーを入れてさしあげても主はお相伴できない。ちょっとつまらない日になった。

 午前中、備前を野に連れ出してみたが、午後からも一つ二つ連れて出た。

2809w800  落柿窯作「破れ桶花生け」。

 埃だらけの所為か、野に置いてもピカピカでないのが自然でいい。

2810w800  小さめの「破れ桶花桶」。

 こちらの方が良いかも・・・・。

2815w800  もう一つ「変形花生け」。

 今日は身体がだるいために家の周りからほとんど出なかった。

 天気も良くないのでまあいいか・・・。

 明日は元気になるだろう。

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若いエネルギー

 このところ、主は、若い緑から生きるエネルギーを吸収する事に専念している。還暦を迎えて、主自身、エネルギーの蓄積がほとんど無くなった状態だから、春の新緑からエネルギーを分けて頂くしかない。

 今日も朝から緑の下でエネルギーの吸収に余念がない。毎日毎日新緑と好きな花を愛でていると力が湧いてくる気がするから不思議だ。

2794w800  足下の落ち葉を片付ける間もなく、見上げれば鮮やかな新緑に覆われた茶室の前のもみじ。朝の光に眩しいほどだ。

2801w800  可憐な一重の白い山吹。愛おしい花である。

2802w800  山吹の隣では八重の椿。こちらは華やかではあるが嫌みのない花だ。

 小さな木の割には沢山の花を咲かせている。

2803w800  ドウダンツツジも見頃になった。

 淡い緑の葉とスズランのような小さな花か好きだ。

2805w800  落柿窯のシンボルである柿の木の鮮やかな新緑。ちぎって食べても余り苦みは感じない。

 昨年は、全く不作だっただけに、今年の期待は大きい。

 柿の新緑は、パレットに伸ばした黄緑色の絵の具そのままの色。

2799w800  近くの麦畑も気が付けば穂の波になっている。上空では雲雀の声。これで晴天なら言うことはないが、今日はあいにくの曇り空。

 午後からの晴れを期待しよう。

2808w800  今日は、野に立ち壺を連れ出した。

 焼締め陶の備前が、はたして自然の中に込めるか?

 主の頭の中には池田満寿夫さんの陶のイメージが憧れに近い形で強く残っており、備前が自然の中にとけ込めるかが大いに気になるところである。 

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2008年4月18日 (金)

嵐の後ー緑萌ゆ

 昨日の風雨は結構きつかったが、今日は、時々青空が見えるまでに回復した。主は、一昨日お知らせしたとおり、検査、検査で2日を過ごした。今日、自宅に戻ると、ほんの2日の違いだけなのに、ずいぶん緑が変わっている。特に、山は完全に嗤い出した様に思う。

2786w800  夕日が射す山の緑萌ゆる姿は息を飲む美しさだ。

 日に日に姿を変える山に心躍る。

 この生命力の強さが自然のすばらしさである。

2787w800  病院からの帰り道、緑萌ゆる山に天台宗の名刹「上寺山余慶寺」の三重塔が見える。この寺には有名な「薬師如来」(重文)がおわすし、桜の頃は花見で賑わうが、今、周りは鮮やかな新緑に変わった。

 帰宅すると、斑入りの椿も咲き始めている。

2788w800  1,5メートルほどの小さな木だが、沢山の花を付けてくれる。また、この木は真っ赤な花を付ける枝も有って、二つの異なった花が楽しめる面白い椿だ。

 この椿を入れて、落柿窯の庭には7~8種がそれぞれ良い花を付け、長く楽しめるから、椿好きの主には嬉しい季節である。

 さて、肝心の検査結果は、おおむね良好であったと言っておこう。ただし、完全に無罪放免になるのは検査結果を見てからになるから、もう少し先になる。

 元々、主の身体は、こうして「健康な病人」でいられるのが不思議なくらいだから、何があっても不思議ではないが、たぶん、神様は、主をもう少し生かして置いてくれると思う。ありがたいことと感謝したい。

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2008年4月16日 (水)

春なのに

 春なのに、今日は冷たい雨。薄着ではちょっと寒い。

 春の雨は、草木にとっては無くては無くてはならないもの。この雨が無ければ作物は育たない。「3月の風と4月の雨が5月の花を咲かす」と言われるように、人間にとっては嫌な雨も自然界にとっては必要不可欠だ。

 ひと雨ごとに緑が萌える山や野原を見ると、エネルギーの強さを感じるから、主がこれまで生きてこれたのも、自然を友としてきた結果、自然界からこのエネルギーを頂いているためだと思われる。

 あらためて、自然の偉大さを思い知る。

 さて、今日は夕食に「春の彩り寿司」を買ってきた。

2785w800  寿司であって寿司でないように思ったが、これはこれで美味かった。

 夕飯はこれにみそ汁。

 粗食かどうかは、それぞれの感じ方次第、主にはこれで十二分。

 

 そうそう、この間、庭の花の名がわからないと書いたが、この花は「ニラ水仙」とわかった。

2783w800  葉がニラののようだ。

 花は見ての通り可憐で清楚。

 株が大きくなるのが楽しみである。

 

 

 主は、明日から胃と腸の内視鏡検査のため2日ほど留守にするので、ブログはちょっと休ませて頂く事になる。

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2008年4月15日 (火)

自然の造形

 草むらの中にタンポポの綿毛が二つ三つ。息を吹きかけると飛んでしまいそうな程繊細。そっとカメラを近づけて接写した。

 自然が作り出す造形は到底人知のおよぶところではないが、タンポポの綿毛といい、蜘蛛の巣といい、怖いスズメバチの巣の文様といい、その上雪の結晶までも、全てがすばらしい。

2782w800  今日見つけたタンポポの綿毛である。一時流行したアフロヘアーなど及ぶところではない。

 自然界で遺伝子を残すために、出来上がった造形であろうが、そのデザイン性の豊かさは学びの宝庫である。

 翻って、主の備前を考えると恥じ入るばかりだが、備前焼の持つ幽玄の美、そして、単純、明快、豪放という基本理念の上に立って、造形では心温まる美しさを追求することが、主の生涯の目標であることに変わりはない。

1377w800  落柿窯作「備前鶴首徳利」。

 この形が備前の全てを表現していると言っても過言ではない。

 

 

 自然に逆らわず、自然に学びながら、謙虚に生きていく中で見えてくる備前を追求して行きたいと思う。 

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山が嗤い出した

 山が、「もこもこ」と盛り上がって来た。木々が一斉に芽吹いているのだろう。いわゆる「山嗤う」季節の到来だ。

 「わらう」という漢字は「嗤う」と「笑う」があるが、嗤う」は人の顔の表情を表し、「笑う」は人のうきうきした楽しい気持ちが表れているように感じられる。

 主は、「山嗤う」は、この字を使い、楽しそうに「笑う」は、この字を使う事にしているが、どちらでも、さほど違いはない。ただ、主の感覚にはこの方が合っているというだけの事だ。

 今日は、暑くもなく、寒くもない絶好の晴天になった。春の陽光が眩しい日和だ。職場の窓から北の山を眺めると、そろそろ山が嗤い出したのがわかる。

2779w800

 春の陽光が眩しいが、芽吹きが進んでいるのが見て取れるようになった。本格的に山が嗤うのはもう少し先だが、この暖かい春の陽光は、人の気持ちを沸き立たせてくれるから、芽吹く木々達からエネルギーを頂いているのであろう。嬉しい季節である。

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2008年4月14日 (月)

松割木の香り

 先日入った松割木から、木材が出す爽やかな香りがしてくる。あたかも新築の木造住宅か、ログハウスに入った様だ。今回入った割木は、すぐにでも窯が焚けるように乾いた割木なので、それほど香りは強くないが、これが生の割木だと相当強く薫る。

 主は木の香りが好きだから、いつも割木が入るのを楽しみにしている。割木は乾くに従って香りも穏やかになるが、それでも近づくと木材独得の爽やかな香りを嗅ぐことが出来る。

2765w800  落柿窯の割木置き場の前の道を通るたびに良い香りを嗅いでいる贅沢が嬉しい。

 この香りは、いつも疲れて帰る主を癒してくれる。

 

 

 さて、今日は予想以上に良い天気になった。落柿窯の周りの木々が一斉に芽吹き始めた。柿の木も芽吹いた。庭のもみじも芽吹いた。新芽はどれも初々しい。薄い緑が目に染みる。

2767w800  庭のもみじが、いつの間にやら赤ちゃんの手のような新緑に変わった。

 この間まで裸だった木々が、見る見る緑に覆われていく様はなんとも心地よい。

 

 自然の力に感服するばかりだ。

 このところ、立て続けに京都の土産が届いている。先日の「京観世」に続いて今日は「聖」。早速、茶を点てた。

2770w800  暖かくなってきたので、そろそろ黒楽から離れて、今夜はお気に入りの虫明(?)にした。

 菓子は抹茶餡の「聖」。

 今夜も美味い茶である。

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2008年4月13日 (日)

落柿窯の花便り

 昨日の晴天から、今日は曇り空に変わった。先程から雨も落ちてきた。そ昨日ほどの暖かさは無いが、それほど寒くもなく、落柿窯の周りは花盛りである。

2751w800  木苺の花が咲いている。すぐに散ってしまうが、茶花にも良い。

2752w800  シャガが咲き出した。シャガは日陰を好む花。いつか湖北の古戦場である賤ヶ岳に行った時、登山道の脇に大きな群落であったのを見たことがある。

 落柿窯のシャガはそれほど大きな株ではないが、毎年、良い花を付けてくれる。

2759w800  水仙の一つ。名は知らない。

 小さな株だが、これから増えて行くと思う。

 可憐な良い花だ。

2761w800  上の株と並んで咲いている水仙。

 この名も知らないが、強い香りがする。

 

 今日は、昼前から姉が工房の片付けを手伝ってくれた。一度には到底片付けは終わらないが、それでも新しい部屋が出来たおかげで工房が広く使える様になったのが嬉しい。

 イチゴが届いた。今時、イチゴは年中あるが、それでもこれからが本来のイチゴの時期になる。露地物は初夏が旬だ。今日のイチゴは姉からのプレゼント。「博多あまおう」となっている。甘いイチゴだが、主の知る懐かしいイチゴの味はしない。昔のイチゴの味はもう味わえないのかも知れない。

2763w800  「博多あまおう」

 甘いイチゴだ。色も鮮やか。

 ビタミンCが一杯のイチゴは美味い。

 備前の黒い皿に並べるとこんな具合だ。

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2008年4月12日 (土)

県北は花盛りーカタクリの花

 「もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花」(大伴家持)

2727w800  2008,4,12  岡山県勝央町 カタクリの群生地にて撮影。

 尾根全体がカタクリの群生地。

 その株、数千と言われている。

 

 今日、県北のカタクリの群生地を見に行った。落柿窯あたりの桜は、八重桜以外、そのほとんどが葉桜に変わった。いつも、このあたりの桜の終焉が、カタクリの開花を計る目安となるから、丁度この週末がドンピシャといえる。

 思った通り、カタクリの花盛りである。おまけに桜も丁度満開。すばらしいロケーションであった。

2733w800  群生地の前にある休憩所の周りは桜が満開。タンポポもレンギョウも満開。

 ぽかぽかと暖かく、花見には絶好の日和である。

2721w800  カタクリの群生の中に一輪草の群落もある。

 何年も、ここに通っているが一輪草の群落が大きくなっているように思う。うれしいかぎりだ。

2718w800  一輪草はキンポウゲ科に属している。

 同じキンポウゲ科の二輪草とは花も葉も少し違っているが、どちらもそれぞれの良さがある。

 

 

 カタクリを見た帰り道、ちょっと遠回りして県境まで足を伸ばした。県境はさすがにまだ肌寒く、良く咲いている桜でも5分程度。なかには蕾の木も多い。県南とはずいぶん差があるものだ。

2747w800  良く咲いている木。風が冷たい。少し高台の木はまだ蕾も硬かったから、見頃は連休の頃か・・・。

2749w800  県北の道の駅に上げられた鯉のぼり。

 冷たい風にも負けず、雄大に泳いでいた。

 

 

 

 今年、県北の花に出会うのは節分草に続いて2度目である。

 県境近くは、やはり空気が美味い、これから春本番を迎えるから、この近くにある、主の好きな「若杉原生林」にも、もうすぐ春が来るだろう。「若杉原生林」の春にも逢いに行こうかな・・・と思う。

 今日は天気も良く、楽しいドライブであった。走った距離は、約300キロになっていた。

 

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2008年4月11日 (金)

銘菓 京観世

 先日、太閤さんの醍醐のしだれ桜を観に行った陶芸教室の人達から、おみやげの銘菓「京観世」が届いた。

 「京観世」と言えば、知る人ぞ知る、菓匠・鶴屋吉信が作る京の銘菓である。

2710w800  栞によれば、京観世は、観世井と言う名水の井戸に、龍が舞い降りた時出来た渦巻きを表現じているそうな・・・。道理で、餡で出来た渦巻き紋が見事な訳だ。

 

 これで、またまた、茶の楽しみが増えた。皆さんに感謝である。

  このあたりの桜は終焉を迎えて、ほとんどの木が葉桜に変わた。これからは八重桜や鬱金桜の時期に入る

 天気は、そろそろ菜種梅雨の気配が濃厚である。

 今朝、雨上がりの朝の光に麦畑が輝いていた。新しい朝だ。

2705w800  朝の薄日に輝く麦畑。

 気持ちの良い朝はいいね。

 風は強いが、雨上がりで清々しい。

 落柿窯の茶室の横のある海棠も咲き始めた。

2703w800  小さな木だが、年々花の数が増えていく。

 主は、桜より海棠を好むから、花が増えるのが楽しみだ。

 この写真は朝6時半頃。

 夜、帰宅した時の写真は下だ。

2706w800  ストロボを使うと暗闇に浮かぶ花が撮れた。

  こうして見ると、やはりデジタルの1眼レフカメラが欲しくなる。

 狙っている機種のモデルチェンジが待ち遠しい。

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2008年4月10日 (木)

還暦の茶

 今日、主は還暦を迎えた。これまで生きてこられたことは奇跡といえる。

 三十路を迎えたのは病院のベッドの上だった。その後、失明の危機もあった。当時の眼科医曰く「あの時は、障害者用の証明を書く準備をしていた」と。

 あのころ、主がこれ程長く生きられるとは誰も思っていなかったはずだ。

 そんな主が、病院通いを続けながらも失明することもなく、元気に還暦を迎えられたことは、周りの支えと医学の進歩以外の何ものでもない。特に姉と友人の支えは絶大であった。全てに、感謝、感謝である。

 そんな訳で、今夜は、ひとり赤飯で還暦を祝った。ひとりの祝いもまんざら捨てたものでもない。

 その後、お決まりの茶を点てた。

2697w800  備前の愛用の飯茶碗に赤飯を一杯。還暦の祝いはこれで十分。

 特にご馳走はいらない。一汁一菜と赤飯で大満足である。

2700w800  還暦の茶は、お気に入りの黒楽に、お気に入りの茶と菓子。

 これで還暦の祝いが出来た。

 

 

 還暦を迎えても主は何も変わらない。空に浮かぶ雲の如く、吹いていく風の如く、自然と共に「のほほん」と生きていこうと思う。元気な病人として・・・。 

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2008年4月 9日 (水)

花は散るから美しい

 夕方から花散らしの雨になった。このあたりの桜は、盛りを過ぎて散り始めているから、この雨でほとんどの桜が散ってしまうだろう。

 誰かが「花は散るから美しい」と言ったが、物の哀れそのものだ。

2680w800  「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛)

 この句に全ての「想い」が詰まっている。

 一面、ピンクの絨毯のよう。

 

 桜は、咲いて良し、散って良し、日本人の心そのものだ。

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2008年4月 8日 (火)

開一花五葉

 今からおよそ2500年前の4月8日、インド北部の王族に王子が誕生した。この子は生まれたとき、片手で天を指し、もう一方の手は地面を指していた。そして、そのまま7歩き、四方を見回した後、「天上天下唯我独尊」と言ったという。

 この王子こそ、釈迦その人である。

 4月8日は釈迦の誕生日「灌仏会」。花祭りとも言われ、全国ゆかりの寺で誕生祭が行われている。

 釈迦の開いた仏教は基本的に平和を思考する宗教。釈迦の死後、「開一花五葉」(達磨大師)のように仏教は隆盛して現在に至っている。

 主も仏教徒であるから、灌仏会の祝いに、茶室に「開一花五葉」の軸を掛け、椿を一輪差して茶を点てた。

2686w800  今日は、旧暦の「雛祭り」。三月始めから掛けていた雛の軸を「開一花五葉」に変えた。

 花は庭で摘んだ椿に小手毬の若葉。

 

2689w800  「開一花五葉」とは、花が実を結びその種が多くの子孫を増やしていくように、後々大きく発展していく事を言い、達磨大師の言葉とされる。

 「いっか ごようをひらく」と読む。

2693w800  今夜は釈迦の為の茶だから、本来は天目茶碗を使うべきだが、主は天目茶碗を持っていないので、黒楽の「無心」にした。ご勘弁願いたい。

 釈迦の誕生日に世界平和を願う。 「南無阿弥陀仏」。

2691w800  

 お釈迦様には「甘茶」の方が良かったのかも知れないが、このお茶も、まあ、召し上がれ・・・。

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2008年4月 7日 (月)

散る桜・・・

 今日は低気圧の雨。満開の桜には辛かろう。夕方、雨上がりの桜を見たが、散りかけた木もあり、まだかろうじて無事な姿を保っている木もある。

 「散る桜 残る桜も 散る桜」 良寛禅師の辞世の句と言われるこの句のように、「人間、一度は必ず死ぬからこそ今を懸命にに生きねばならぬ」と思わずにはいられない。。

 還暦を目の前にした主には何故かこの句が頭に浮かぶ。昨年までは西行法師の「願わくば 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」に憧れていたが、それは理想に過ぎない。今はただ残された人生を生きるのみである。

2647w800  西行法師が、良寛禅師が愛でた桜は山桜だった。

 有名な吉野の桜も醍醐桜もみな山桜。

 勿論、主も山桜に心惹かれる。この下で死ねたら、何という幸せ。

  さて、今夜の主の夕飯は春の味覚を用意した。

2676w800  先ず一つは「わかタケ煮」。

 何故、わかめとタケノコがこんなに相性が良いのかわからないが、この取り合わせは絶妙である。

 落柿窯作の黒い備前ともよく合っている。

2677w800  次は、アスパラとベーコンの炒め物。

 春になって太くて良いアスパラが並ぶようになった。

 早速、ベーコンと炒めた。アスパラにベーコンを巻いても良いが、こちらの方が簡単。

 この取り合わせもベストといえる。

 こんな春の宵は、桜を愛でるも良し、美味い食事もまた良しである。

 

 

 

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2008年4月 6日 (日)

くずの菓子

 汗ばむ程の陽気に和菓子屋の店先も品揃えが変わってきた。今日は「くず」を使った「くず餅」を見つけて買ってきた。くずを使った菓子は何故か涼しげであるから、今日の様な陽気には丁度良い。

 昼間は友人の女流陶芸家とコーヒーを楽しみ、夜はひとり茶を楽しんだ。勿論くず餅で・・・。

2671w800  茶碗は黒楽の「無心」。茶は「松昔」。銘々皿は「花散らし」。菓子は「くず餅」。

 主は楽しみを見つける天才か?。それとも単なる遊び人か?。

 神のみぞ知る。

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春の野に備前を連れ出す

 すばらしい晴天。汗ばむ程の暖かさだ。桜もツツジも満開。あまりのよい日和に誘われて、春の野に備前を連れ出した。目映い緑の中で備前がどう映えるか見て頂きたい。

2658w800  大振りの窯変花入れ。

 周りの緑やタンポポの黄色い花にとけ込んでいて違和感はない。

 備前は自然な焼き物であることがよくわかる。

2659w800  もう一本小振りの塁座花入れ。

 胡麻の焼成も特に違和感がない。

 緑の野に立つ木の幹のようでもある。

2665w800  2本並べるとちょっと変わった取り合わせとなった。

2663w800  窯変の花入れの胡麻の面で並べると違和感が無い。

 こちらは野に立つ2本の木だ。

 

 

 たまにはこんな遊びも面白い。いろんな遊びをすることで備前の奥深さがよくわかる。

 今日は、親しい女流陶芸家と美味いコーヒーを楽しみながら宝瓶談義に花が咲いた。

 宝瓶は難しい。重要なポイントが幾つかあり、それを無視しては良い宝瓶は生まれない。

 宝瓶一本で勝負している作家さんの宝瓶はさすがに良くできている。その領域に到達出来るよう努力を重ねよう。

2668w800  教材の宝瓶達。

 見て触って極意を掴め・・・。

 

 この良い晴天も今日まで。明日は花散らしの雨の予報が出ている。

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2008年4月 5日 (土)

春の匂い

 春の匂いは花の香りでもあり、若草が萌える匂いでもある。花は梅に始まり、ジンチョウゲ、ロウバイ、水仙、桜と良い香りが多いが、若草にはちょっと臭い物もある。春先、若草が萌え出すと、決まって、ちょっと臭い匂いに包まれる時期がある。丁度、ウマ肥やしが芽生える時期と重なっているので、この草の匂いかも知れない。

 それはさておき、今日の暖かい日和に若草がぐんぐん伸びている。それに雨が降るたびに緑が厚くなる。タンポポもオオイヌノフグリもウマ肥やしもその他いろんな雑草が辺り一面に勢力をのばしている。

2644w800  春の野原はいいね。

 野点に絶好の季節だ。茶箱を下げて野に出たい気分が増してきた。

 桜も良いが、主は花咲く野原の方が好きだ。

 

 今夜は、割木を運んだ所為か、身体が重い。それでも春の気持ちの良い宵に誘われて、昨夜挽いた花入れを仕上げた。

2656w800  それぞれ趣の違う花入れになった。

 今夜の仕事はこれだけ。早く寝よう。

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松割木

 今日午前、お願いしていた割木が入った。割木置き場に割木が納まると、俄然、窯焚きモードになってくる。しかし、気分は高まってもまだまだ素地が貯まっていない。これからフル回転で作れば良いが、主のスローペースだと、いつになることやら・・・。

2643w800  これが落柿窯の窯焚き1回分。

 全て赤松。だんだん松が少なくなっている現在、これだけの松割木を消費する備前焼はなんと贅沢な焼き物か・・・。

 自然保護に反しているのではないか、との思いも残るが、この割木がないと備前焼は生まれない。

 いろんな思いはあるが、出来る限り資源を無駄にしないよう、心して作陶に励むしかない。