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2007年10月31日 (水)

虫明と備前

 以前、このブログで虫明焼を取り上げたことがある。虫明焼も備前焼と並んで岡山を代表する焼き物だ。備前焼は無釉だが虫明焼は京焼の流れを汲む施釉された焼き物。

 実は、主の大先輩がこの虫明焼を焼いているのだが、この先輩が使っている電気窯を落柿窯に移したいと言われている。主としては願ってもないことだが、今すぐには設置の場所がない。しかし、窖窯の脇を整理整頓すれば窯を置くスペースが確保出来そうである。近いうちにスペースを確保して電気窯を迎えようと思っているところだ。

 今夜は、その大先輩の虫明焼宝瓶を紹介しよう。

1542w800  虫明焼作家行森康亢作「虫明焼宝瓶」。

 素直な作行きで使いやすい。特に口の作りは秀逸で、宝瓶を作らせたら師の右に出る者は少ない。水切りは抜群である。

 師は、以前は備前焼を作っていた時期もあったが、今は虫明焼に専念している。

1537w800  一方こちらは落柿窯作「備前宝瓶」。

 師の宝瓶とは比ぶべくもないが、それでも少しは近づきたいと精進を重ねているところである。しかし、現状ではまだまだ遠く及ばない。

 さて、今夜の主の仕事は鉢作り。

1534w800_2  9寸から尺近い鉢をひいた。焼成後は8寸鉢になる予定だ。

 このところ乾燥が早いので削りのタイミングを取るのが難しい。明朝、出勤前にナイロンをかけておく必要がありそうだ。

 まだ10月が終わろうとしている頃なのに、既に主の左手にはアカギレが出来た。陶芸にはちょっと辛い季節に入る。

 昨日はココログフリーがメンテナンス中のために記事のアップが出来なかった。そのため主の健康状態を案じてくれた人もあったようだ。ご心配をおかけしたことをお詫びする。昨日の記事は今夜アップしたのでご覧頂きたい。

 何はともあれ、みんなに支えられて主はまだまだ元気なのでご安心あれ。

 

 

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2007年10月30日 (火)

しゃっくり

 主は、昨夜からしゃっくりに悩まされている。食事をして胃がふくれると発生する。たぶん胃が弱っている所為だと思われるが誠に鬱陶しい。昼のしゃっくりが夕方止まったと思ったら、夕食後またして発生してしまった。胃が消化し終えるまで続く。全くイヤになるがどうすることも出来ない。

 今日は、白内障の手術から1ヶ月半後の検診だった。経過は順調とのこと。安心した。しかし、後1~2ヶ月は経過観察が続く。

 さて、今夜のしゃっくり状態では作陶に集中できない。またまたさぼりだ。

 変わりに備前焼を代表する茶道具の一つ「水指」を紹介する。備前焼で茶道具と言えば茶碗ではなく茶入れに水指である。

1531w800  落柿窯作「備前細水指」。

 備前の水指は豪快な作品が多いが、こんなすっきりした水指の方が意外に使いやすい。

 口は矢筈口。口辺部から蓋にかけて窖窯特有の強い胡麻。

 胴の下部には白い抜けがあり景色となっている。

 この水指なら女性でも運びに使えると思う。

 

 

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2007年10月29日 (月)

電気工事

 落柿窯の母屋の電気工事をお願いした。築26年、当時は、今ほど電気製品がなかった時代。なのに、最近電気製品が増え、おまけに昨秋電化住宅にした為に、当時の電気容量ではまかない切れなくなった。エアコンをダブルで使うとキレ、トイレに座るとキレ、いつぞやは寒い冬の夜帰宅して暖房を複数動かした途端、家中の電気が消えてしまったこともある。

 そんなわけで、今回思い切って電気の容量を増やす工事を依頼した。今まで50Aだったところを100Aに増量した。その上で配線も組み替えた。これで安心である。

1527w800  電気を増量するとなると結構大がかり。電柱の引き込み線から交換しなければならない。

 主は今日一日休暇を頂いて工事につきあった。

1526w800  電気のメーターも配電盤も交換した。朝10時頃から二人がかりで夕方5時までかかったが、これでこの冬は安心して過ごすことが出来る。

 昨年秋から気になっていた懸案事項が解決した。

 今日は一日工事につきあったおかげで、体力のない主は何にもしないのに疲れ果てた。今夜は美味い茶でも呑んで早く休もうと思う。

1528w800  今夜の茶碗。

 落柿窯作「備前筒茶碗」。

 筒茶碗は普通の茶碗に比べて細身で深い。冬、茶が冷めにくいようにとの配慮である。

 「冬暖かく・・・・」という茶道の心の現れだ。

 窖窯での酸化焼成のため見込みは白く抜けている。作行きはやや厚めである。これも筒茶碗ならではと言えよう。

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2007年10月28日 (日)

想いは遙か

1525w800  

 孤高でありたいと願いながらも、今なお惑うばかりの日々。

 主の想いは遙か遠い。

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秋日和

1522w800  今朝から抜けるような青空。

 赤煉瓦の煙突が青空に映えて・・・・・。

 のどかな秋の日和。

1523w800  

 煙突ってたくましいね。

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2007年10月27日 (土)

濃茶碗

 落柿窯の水屋の奥から大振りの茶碗が出てきた。この大きさなら濃茶用としても使えそうだ。

1514w800  素直な碗形。

 いつ頃の作か忘れたが、もちろん落柿窯作。

 見込みには胡麻が降っている。

 正面は胡麻。高台脇は赤に近い紫蘇色。胴の裏には抜けがある。

1515w800  高台は土を見せる。

 胴の裏に当たる部分が右側。かすかに抜けがある。

 20数年も窯を焚いているとあちらこちらから何が出てくるやら・・・。

 忘れている物が不意に出てくる楽しみは捨てがたい。

 今日は久しぶりに友人に逢えたし、忘れていた茶碗は出てくるし、楽しい一日になった。

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友の笑顔

 今日は懐かしい友が訪ねてくれた。ほぼ4年ぶりである。転勤するまで落柿窯の畑の面倒を見てくれたり、牡蠣パーティーをしたりで親しくしていたが、転勤してからは仕事も忙しく、遠方と言うこともあってなかなか逢うことが出来なかった。

 今日、偶然にも近くまで来ることがあったらしく久々に訪ねてくれた。かつて畑を見てくれていたもう一人の友も一緒である。

 今日の記念に湯呑み、ビアマグを作りサインをして頂いた。これらが焼き上がる頃、また逢えれば嬉しい。

1510w800  忙しさと相まって遠くにいると逢える機会も少ない。

 一人暮らしの主にとってはこうして訪ねてくれるのが何より嬉しいこと。

 主もそれだけ歳を重ねたと言うことか。

1512w800  もう一人の友は3歳のやんちゃ坊主を連れてきた。都会で暮らす子供は土の地面が珍しく、蝶や蛙、テントウムシなどを追っかけて楽しそうだ。

 それぞれに名前が入った親子3人の湯呑み。

 やんちゃ坊主も轆轤に興味津々。この子が轆轤の前に座る姿を早く見たいと思う。

 今日は午後から晴れた空が広がった。関東方面は台風20号の影響で大荒れのようだが、このあたりは、明日は晴天の予報。一雨事に秋が深まる。

1511w800  今が盛りの白いサザンカ。

 庭の赤いサザンカは昨年の摘み込みの影響で今年も花芽が見えない。少しでも咲いて欲しいが期待出来そうもない。

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雨上がり

  久々の雨。今朝は雨上がりの空気が爽やかだ。ほんの数日前まで稲穂がたわわだった田圃もいつの間にか刈り入れが終わっている。落柿窯の周りは晩秋の風景に変わった。

 今朝は雨上がりの風景をアップする。

1502w800  雨上がりの落柿窯の庭。

 しっとりと落ち着いた。

 かすかに色づいた木々が見える。

1503w800  沙羅が色付いて来た。もうすぐ落ち葉の季節。

1504w800  茶室の前庭も秋の風情が出てきたがモミジの紅葉はしばらく先になる。

1505w800  今年は柚が豊作。

 この間まで濃い緑だったがやや黄色くなってきた。柚が実る頃秋が終わる。

1506w800  畑の野菜も元気だ。

 水菜が食べ頃。若い水菜はやわらかくてサラダにも出来る。煮ても良いし鍋にも使える。一人ではとても食べきれない。

 ラディッシュも食べ頃。甘酢に漬けるといいね。

1507w800_2  刈り入れが終わった田圃。

 遠くに刈り入れを待つ田圃も見えるがすっかり晩秋の風景に変わった。

 見慣れた風景だが季節の移ろいがよくわかる。同じアングルで写真を撮り続けることもあながち無駄でもないようだ。

 取り入れが終わると北風の季節が目の前.。季節の移ろいは正確である。

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2007年10月26日 (金)

ブログ茶碗展

 今夜は落柿窯の茶碗を何点か紹介する。この間からの徳利、壷に続く第3弾。拙い作品ばかりだがまずは御覧あれ。

1494w800  先ずは、落柿窯作「筒茶碗」。

 少し小振りながら使いやすい筒茶碗だ。

 以下、全て落柿窯作である。

1495w800  次は「胴締め茶碗」。

 還元状態で焼成したたため見込みは青くなっている。   

 少し重い茶碗。

1496w800  小振りな「備前茶碗」。酸化焼成のため、炎が当たらない部分は白い。

 高台から胴にかけての胡麻が綺麗だ。

1497w800  胴は胡麻。見込みの濃い赤が美しい「備前茶碗」。

 上の茶碗と同じく小振り。

1498w800

 「備前緋襷茶碗」。

 全体が白く、正面に付いた緋襷が景色となっている。

 少し深めの茶碗だ。

1499w800

  「備前胴締め茶碗」。

 見込みの朱が印象的な茶碗。所々に緋襷が付いている。

1500w800  「備前緋襷茶碗」。

 昨日のブログで紹介済みだ。

1501w800  「備前胡麻茶碗」。

 この茶碗も昨日紹介した。

 拙い茶碗を幾つか見て頂いたが、昨日も言ったように、お茶人は備前の茶碗がお好みではないようだ。

 原因はいろいろあるだろうが、主が思うに、① 無柚の焼き物故、茶筅が痛む。② 茶筅刷りの音が高い。③ 茶杓を打つ音が響きすぎる。④ 茶巾が引っかかって口が拭きにくい。等が考えられる。

 しかし、さにあらず、実際使ってみると、これらはほとんど気にならない。それどころか使いやすい。

 かつて加藤陶九郎さんは使いにくい茶碗ほど使って楽しい。それはあたかもじゃじゃ馬馴らしに似ていると言っているが、備前の茶碗はそんなにのひどくはない。使ったことがない人には「食べず嫌い」と同じであると言いたい。大いに備前の茶碗を愛用して欲しいものだ。これからが茶の美味しい季節だから・・・。

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2007年10月25日 (木)

秋の話題あれこれ

 今夜の主は工房にも行かずもっぱら晩飯作りに専念した。芋ご飯を炊きおでんを作った。これで当分食うには困らない。今夜のデザートは先日頂いた黒豆の枝豆。自然志向の主としては完璧だが、ただ残念なのはおでんの大根が我が家の産ではなく市販の物ということだ。

1473w800  このおでんは、実は昨夜から煮込んでいる。今日帰宅してから再び煮込んだ。こんにゃくにも大根にも豆腐にも味が染みて出来上がりは上々である。

 しかし、貧しい主の食生活では、このおでんを何日も食わねばならぬのがちょっとばかり辛い。まあ好きだからいいか・・・。

1482w800  ゆであげた黒豆の枝豆。普通の枝豆より粒が大きい。甘みがあり美味い。これでビールがあれば最高だろうが、主はあいにくの下戸である。工房の冷蔵庫にはいつも缶ビールが冷えているが主には無用の長物。下戸はずいぶん損をしているように思う。

 先日の「備前焼まつり」以後、職場で備前の茶碗が話題になっている。そこで今夜は落柿窯の茶碗の幾つかをアップする。これらは既に紹介したことがあるかも知れない。もちろん「備前落柿窯作品集」には登載済みだ。

1484w800  落柿窯作「備前胡麻茶碗」。この茶碗は全面に胡麻がかかる。

 見込みにも胡麻が降り、溶けているので茶筅を痛めることも少ないと思われる。

1481w800  高台部分。拙い高台で申し訳ないが土の様子はよくわかると思うので見て欲しい。

 正面は結構見事な胡麻だ。

1475w800  もう一つ、落柿窯作「備前緋襷茶碗」。

 胴の部分から高台脇にかけて赤い緋襷が付いている。

 この茶碗は窖窯特有の焼成。

 見込みはボタ抜きに緋襷。どこから見ても窖窯の茶碗だ。

1477w800  高台から高台脇、そして胴にかけて派手な緋襷が付いている。

 形は上の茶碗と同じ碗形。

 茶人はどうも備前の茶碗がお好みではないようで、歴史的にも残されている茶碗は少ない。備前では「茶入れ」、「水指」、「お預け徳利」、「花生け」が圧倒的に多いことから見ても古の茶人は備前の茶碗を好まなかったことがわかる。しかし、使って見るとなかなか良いと思うのだが・・・。

 これからが茶の美味い季節。備前の茶碗で大いに茶を楽しんで欲しいと思う。 

 

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2007年10月24日 (水)

青備前

 今日は霜降。秋が深まり霜の降りる頃とされる。南北に長い日本列島では、北の国から霜どころか初氷、初冠雪と一気に冬に向かっているニュースが聞こえて来る。

 今夜も、良く晴れた空に凛とした月が輝いている。夜陰に紛れ名残のキンモクセイの香りが漂ってくる宵だ。

 今日、主の職場で青備前が話題に上った。百聞は一見にしかず。いつかこのブログで紹介した青備前の湯呑みを再びアップするので見て頂きたい。

1470w800  これが備前焼の「青備前」である。備前とは思えない発色。しかしこれは紛れもなく備前なのだ。

 作者は初代龍峰。箱書きをアップするのでご覧あれ。

1469w800  箱には「備前 青焼」、「湯呑」、「初代 龍峰」とある。

 初代は明治の人なのでこの湯呑は明治生まれと言うことか。

  

 主が制作したビアマグにも「青」が出ている物があるのでこれもついでにアップする。

1465w800  落柿窯作「備前ビアマグ」。この高台部分に青が出ている。これも青備前(一部ではあるが)である。

青い部分を拡大するとよくわかる。

1466w800  見事に青い。

 この焼成のヒントはサヤと強還元である。

 意図して出そうと思えば出るか、主は偶然を尊重する立場なので、あえて自然のままに任せることにしている。

 しかし、いろいろな技法で美しい青備前を世に問う作家もいる。これはこれで十分肯定出来ると思う。

1467w800  ビアマグの内部も真っ青である。不思議な世界が存在している。

 見方によってば神秘と言っても良い。

 備前の魅力は計り知れない。そこが、備前の虜になる所以でもあるのだ。

 今夜の主の夜なべ仕事は昨夜の焼酎ボトルの仕上げ。

1471w800  大小4本のボトル。荒い仕上げだが、主の仕事はこんなもんだ。これでも十分に使用に耐えるはず。

 焼酎をこのボトルに入れ、冷蔵庫のドアポケットに置いてギンギンに冷やしておくと良い。その為、蓋も付けた。

 備前のボトルに抱かれて焼酎は旨みを増す。

 焼酎好きにとっては、焼酎ボトルはたまらないアイテムとなっている。

 備前焼の焼酎ボトルは「 焼酎のゆりかご」であるといえる。

 美しい月を愛でながら焼酎 を呑むひとときは至福の時となろう。

   

 

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2007年10月23日 (火)

一三夜の月

 今日は一三夜。中秋の名月と並び称される程の月。日本人の月を愛でる心には感動させられるが、どこまで行っても月は日本人の心の中から離れない。

 いつか高名な写真家がヒマラヤを写した写真集を見たことがある。ヒマラヤの山並みの上に月を入れている写真が何枚かあった。日本人以外では考えられない構図である。それほど月が日本人の意識の中に生きづいている証だろう。

 一三夜の月は満月と違い不完全である。それがより一層好まれる所以でもある。特に茶人にとってはこれ以上の月はない。今夜はまさにその月である。

 主は一三夜の月を愛でながら今日も轆轤を回した。今夜の作品は焼酎ボトル。

 先日の「備前焼まつり」でも、かつて幅をきかせていたいたランプ類が姿を消し、変わって焼酎サーバーや焼酎ボトルが目に付いた。世はまさに焼酎ブームであることが良くわかる。

1464w800  主がひいた焼酎ボトルあれこれ。

 これに焼酎を入れ、冷蔵庫でギンギンに冷やすと旨いだろう・・・きっと。。

 大きさも形も雑多。主の性格からしてこれしか作れない。

 5合くらいは優にはいる。

 今夜はこのボトルをひく前、昨夜の花器を仕上げた。

1462w800  久しぶりの花器なのでアイデア不足である。

 今回は、単純に「シンプル・イズ・ベスト」と言うことにした。

 次はもっと良くなるはずだが・・・。

 それはさておき、茶人は自然の表現として「雪」、「月」、「花」、をあげるが、これは、特に、秋の月を、冬の雪を、そして春の花を四季折々の好ましい対象として捉えているということなのだろう。

 いずれにしても、今が一年で一番良い季節である。

  

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2007年10月22日 (月)

朝霧の季節

 今朝、通勤の途中にある山間の農業用溜め池から朝霧が立っていた。そういえば今朝は気温が10度くらいまで下がっていたようだ。いつの間にか季節は確実に進んでいる。備前焼まつりも終わり、そろそろ祭りの季節も終盤である。

 今夜は久しぶりに轆轤の前に座った。備前焼まつりが多少とも刺激になったのだろう。

1458w800  棚や机にも置ける程の投げ入れ花器。そういえば備前焼まつりでこんな形を見たような気もするが・・・。

 中にミニ剣山を入れると丁度良い大きさ。

 落柿窯の工房には、まだ数えられる程の白地(素地)しかない。これからが本番である。

1459w800_2  雑多な白地。

 湯呑み、尺皿、ミニの花入れ等々が」雑然と並ぶ。

1460w800  芋徳利。最近では徳利としてより一輪挿しとして使う人が多い。

 作り手としては、何であろうと使ってもらえるだけでありがたい。

1461w800  焼酎サーバーに砂糖壷、塩壺、その他諸々。

 この棚が一杯になれば窯が詰まる。まだまだ先のことだが、これから夜なべ仕事で少しずつ作り溜めていくことになる。落柿窯の窯焚きは来春になろう。

 先週末、あちこちの山から初冠雪の便りが届いていた。麓では秋本番だが、山は既に冬。

 熟柿、紅葉、雪、月、朝霧、雲海・・・日本の晩秋の風景に心ひかれる。

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2007年10月21日 (日)

備前焼まつり(二日目)

 今日は雲一つない快晴のまつり日和となった。昨日からの主の地元の秋祭をすっぽかして、またまた備前焼まつりに行ってきた。今日は昨日を上回る人出。好天に恵まれたおかげだろう。今日も買い物袋を下げた人が目立つ。小さい物は売れているようだ。店内はどこも人で一杯なので、お目当ての品物を探すのが困難であった。それでも、今日ご一緒したメンバーの中には、お目当ての花器をゲットできた人もいる。

 今日のメンバーは備前焼まつりが初めての人ばかりだったので、それなりに楽しんでいたようである。

1447w800  街道沿いで唯一の萱葺き屋根は伊勢崎満さんのお宅である。展示場は人、人、人 で溢れていた。

 旧山陽道に沿って並ぶ窯元や作家の家並みの中でも、ひときわ目に付くたたずまいである。

 1457w800                           

 国道2号線の信号が青に変わるたびに備前焼まつりのアーチをくぐって人の群れが押し寄せる。

 この2日で人出は優に10万人は超えただろう。人出に関しては大成功だったと思う。売り上げはどうだったか、景気の回復が占えるだけに関係のない主としても気になるところだ。

1454w800  備前焼まつりに2日続けて出かけたのは初めてであったが結構楽しかった。

 良い作品も見られたし、何より厚い熱気が感じられたのが嬉しかった。また、久しくご無沙汰していた旧知の作家さんに会えたのも収穫であった。

 備前焼まつりが終わると再び主の作陶が始まる。

 

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2007年10月20日 (土)

備前焼まつり(一日目)

 「備前焼まつり」が幕を開けた。今日は冬の予行演習のような天気で少し北風が強いが良く晴れた。主は、早速午後から出かけた。

 今年のまつりの第一印象は昨年に比べて人出が多く、購入した品物を下げている人が目に付いたこと、それに店先に並んでいる作品にも見るべきものがあった事だ。今年は休憩所も多かったように思う。やっとお客さんを大事にする気になったのだろう。

1449w800_2  伊部駅前の「備前焼まつり」のアーチ。人の波が続く。

 陶友会の会員が出している特設テントは約60張り。それぞれに作家の名が入っているのでお目当ての作家が見つけやすい。

1448w800  メインの通りも人の波。旧山陽道に沿って並ぶ作家の家や窯元は軒先にも作品を並べて売る。

 この写真を見てもわかるように購入した作品を下げている人が目立つ。少しは景気が良くなったのかな。そうであってくれれば良いが・・・。

1451w800  天津神社の境内に設えられた茶席。赤毛氈の床几で茶を楽しむのも良いと思う。

 落ち着いた空間が通りの喧噪を忘れさせてくれる。

 

1452w800  今年も「小西陶蔵」さんのギャラリーにお邪魔して写真を撮らせて頂いた。素敵な作品に囲まれる空間がここにはある。

 備前ばかりでなく書も巧い。

 備前にはこんな作家もいる。ここは是非見るべき所である。

1450w800  空を見上げると登り窯の煙突。

 ここはまさしく備前焼の里である。

 「備前焼まつり」は明日まで。

 備前好きは是非参加して欲しいと思う。

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2007年10月19日 (金)

きなこ団子and蒸かし芋

 今日は朝から雨になった。久しく雨が無かったので庭の木々も畑の野菜も生き返ったようである。晴れたり、雨が降ったり、日本の自然は本当に良くできている。

 さあ、いよいよ明日から「備前焼まつり」。今夜は午後7時から前夜祭が開催されている。特設のテントでは明日の準備が急ピッチだろう。もしかしたら徹夜になるかも知れない。野次馬になるしかない我々は懐を豊かにして、無理な人はせめて心を豊かにして参加しよう。

 それはさておき、涼しくなって、主にも少しばかり食欲が戻ってきた。良いことだが食べ過ぎに注意である。

 今夜スーパーに寄ったら、今が旬のサツマイモのお徳用が山積みされていた。少し小さめの芋を袋詰めにしてある。安かったので買って来たら、これが予想以上に美味い。

1444w800  小さいのですぐに蒸かし上がる。それを電子レンジで2分程。これでほくほくに仕上がる。甘みが増すようだ。

 見た目は貧相な芋だが結構美味かった。

 備前の緋襷の皿に入れると皿が勝ってしまった。

 もう一つ「きなこ団子」も買った。こちらは草餅にきなこをまぶした串団子。こちらも値段の割りに、それなり美味かった。

1442w800  備前の「叩き四方皿」に入れた。

 この団子は甘みを抑えてあるので食べやすい。やはり食べ過ぎに注意。

 黒い皿は食べ物を生かす。

 備前の皿は万能である。明日「備前焼まつり」の会場で気に入った食器を是非ゲットして欲しい。

 今まで何度も言ってきたが、備前の器を使うことは、料理を生かすだけでなく使う喜びも合わせて得ることが出来る。

 さあ、みんな「備前焼まつり」に行ってお気に入りの食器をゲットしよう。。

 

 

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2007年10月18日 (木)

こんな備前もあるよ

 さっきまでパ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージ決勝戦を見ていた。主が野球中継を見るのは珍しいが、今夜の試合は成瀬とダルビッシュが投げ合うというのでちょっと興味があった。この二人は高卒3年目と4年目。既に球界を代表する投手に成長している。結果は日本ハムが勝ったが最後まで良い試合であった。がっぷり四つに組んだ見応えのある試合は見ていて気持ちがよい。その上、両チームの応援が良い。鳴り物入りで喧しいだけの応援と違いこちらも見ていて気持ちがよい。主にとっては久々に見た野球中継であったが、今日は見て損はなかったと思う。

 さて、話は変わって備前焼まつり」まで後2日。まつりに行く人のためにちょっと変わった備前を紹介しておこう。こんな小物を見つけるのも面白いと思う。

1437w800  「備前醤油差し」。作家は永末隆平さん。

 主もこんな「醤油差し」が作れたら良いが、残念ながら未だその技術がない。

 備前は壷や花入ればかりではない。こんな小物や食器、酒器に茶器、ランプ、はたまたスピーカーボックスに至るまで探せば面白い作品がいろいろと見つかるはず。ちょっとした「宝探し」のつもりで行くのも楽しみの一つである。

1439w800  これも備前。知加選造「布袋香炉」。こんな「デコ(人形)」を探すのも良かろう。備前は細工物にも見るべき物が多いから、好きな人にとっては楽しみが増えることになる。

 来年の干支「子」のデコをゲットしたいのもだ。

 ほとほと左様に「備前焼まつり」はいろんな楽しみ方がある。備前の茶碗で茶を飲みたい人は忌部神社に直行すべし。いろんな作家の茶碗に出会える。それも使えるから嬉しいではないか。

 備前焼まつりは、お小遣いの多い人も全くない人もそれなりに楽しみが見つかるから、体力に自信のある人は一日中会場をうろつくべし。ただし、無料休憩所はないと思え。歩き疲れたら道ばたにでも座り込むくらいの覚悟があった方が楽しい。みんな頑張って参加しよう・・・・。

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2007年10月17日 (水)

香りを楽しむ小道具

 主は今日も月に一度の診察の日。昨日は眼科、今日は内科。誰かが病気のデパートだと行ったが、まさしくその通り。主の健康状態を考えると、今まで元気でいられるのが奇跡である。これも医学の進歩のおかげであることは言うまでもないが、それ以上に周りのみんなに助けられている結果であるといえる。感謝以外に無い。

 今夜は天気が崩れるという予報だったが、空には三日月が輝いている。満月はもちろん美しいが、澄んだ空に浮かぶ三日月もまた風情があってよいものだ。こんな夜は香りを楽しむのも良かろう。

 主は時折香を焚くことがあるが、このときはもっぱら香炉を使う。しかし、最近、アロマセラピーの普及から、香ではなくアロマオイルを使い、香炉ではなく「アロマポット」で香りを楽しむ人が増えている。

 そこで、主は備前でアロマポット風の小道具を作ってみた。

1435w800  落柿窯作「備前アロマポット」。

 上蓋の下にある皿にアロマオイルを入れ、下からロウソクで暖めるとオイルが気化し香りを発生する仕組みだ。

 または、アロマオイルを使わず、アロマロウソクを下の容器で燃やすことも出来る。

 香りは癒しである。主は特にラベンダーの香りが好きで時々楽しんでいる。

 

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2007年10月16日 (火)

術後一ヶ月

 今日は、術後一ヶ月目の検診。キズの治りは思いの外順調で安心した。

 帰宅すると、先日福山で個展をした従妹から、仲間が集まって個展に贈った花の礼としてプレゼントが届いていた。

1431w800  この季節に合わせて、お茶と羊羹。主としては嬉しいプレゼントだが、グループのみんなにこんなお返しをすると赤字が増えるのではないかと心配になる。

 それでもありがたく頂いた。

 「備前焼まつり」まで、後、四日。天候に恵まれればよいが、天候次第で人出が変わるので気になるところだ。

 「備前焼まつり」は本来「備前焼陶友会」が主宰する会員の為のまつり。陶友会に入っていない作家は対象外である。しかし、そうも言っていられないようで、、一定の条件の下に会員以外でも参加出来るようになったらしいが、いずれにしても主は野次馬にしかなれない。

 昨年、一昨年と野次馬になったが、今年はどんなまつりになるか、今から楽しみである。今年もまた、野次馬で会場一体を徘徊するつもりだ。

 人出は20日、21日の2日間で約10万人が予想される。このときばかりは、どの作家さんのお家もフリーパスなので、備前焼の愛好家にとってはまたとないチャンスである。お小遣いを一杯持って行けば楽しいこと請け合いだ。しかし、目利きでないと、得をすることばかりではないことも知っておく必要があるだろう。

 まあ、大いに盛り上がって備前焼の振興に貢献してくれればなりよりである。

217w800  あんな窯もこんな窯もフリーパスで見られることはめったにないことなので、年に一度のこの機会を上手く利用しない手はない。

 「備前焼まつり」に行こうと思っている人は今から体調を整えておくこと。結構広い地域を歩くので、かなり体力がいるのだ。

721w800  窖窯。1100度~1200度付近。

 一度この火を見ると病みつきになる。

 神秘的、幻想的、宗教的・・・・なんと表現したら良いのかわからない。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

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2007年10月15日 (月)

秋祭りには・・・

 主が子供の頃、秋祭りには神社の境内に必ず露店商が店を出していた。子供達は、わずかなお小遣いを握り締め、露店の品々を嘗めるように品定めした。それでも、結局買えるのは「リンゴ飴」か「ニッキ」くらいであったが、子供達には夢の時間であった。

 家に帰ると母親が「祭り寿司」を作っているのが習わしであり、合わせて甘酒も用意されていた。

 貧しい時代、秋祭りは、正月以外でご馳走にありつける数少ない機会であったように思う。

 豊作を感謝し、新米を神様に供える。秋祭りは農耕民族の日本人にとっては無くてはならない独得の行事だが、里の祭りでは露店商も来なくなり祭りの様子も様変わりしてしまった。今はただ、境内で輪投げ大会をして盛り上がる程度である。しかし、豊作を感謝する心は変わることはない。

 祭り寿司や甘酒を作っていた母は既に無く、今は主の一人暮らしだが、今日、スーパーで久しぶりに「ちらし寿司」を買ってきた。スーパーの寿司でも少し手を加えると結構いける。

1427w800_2  今夜の「ちらし寿司」は備前の皿に盛った。

 緑のものが入ってなかったので冷蔵庫の胡瓜を散らした。これで錦糸卵があれば完璧だが、残念ながら卵を切らしていたので断念する。

 冷たいちらし寿司もよいが暖めて温寿司にしても美味い。今夜は温寿司にした。

1430w800  ちらし寿司を盛った備前の皿。もちろん落柿窯作だ。

 8寸より心持ち大きめの皿。鮮明な3ボタに、はっきりした緋襷。

  多用皿として使えば用途は多いが、ただ縁が少し切れているため主の愛用となっている。

 今夜は、遠い昔を思い出したが、これも主が歳をとった所為なのだろう。若さが欲しい。

 

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2007年10月14日 (日)

稲藁の香り

 今日、稲刈りを終えた田圃から新しい稲藁の香りが流れてくる。この時期にしか味わえない何とも心地よい香りだ。新しい畳を入れたときの香りに似ている。

1422w800  落柿窯の周り一体は新しい稲藁の香りに包まれている。

 遠くでは夕方のこの時刻(17時)になってもコンバインが動いている。収穫の時期本番。

 収穫といえば畑の水菜を今日初めて取ってきた。

1423w800  10センチほどになった水菜。若々しく新鮮そのもの。

 生でも良し、湯がいても良し、煮ても良し。今夜の食卓に上る。

 嬉しい秋野菜の季節になった。

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お茶の花

1419w800  落柿窯の茶室の前にあるお茶の木に花が咲いた。実も付けている。お茶の花など今までに見たことがなかったのでネットで調べて見ると、環境が厳しいと花を付けるという。お茶の木に障害が出ている証拠らしい。珍しいと喜んではいられないことのようだ。

 この夏の異常高温がこんなところにまで影響しているのだろう。これを見ても地球環境の悪化がもたらす悪影響がよくわかる。

 さて、今日は村の祭りの一つである秋の「お日待」の行事があった。かつては村の家が持ち回りで宿をして、一晩中飲み明かし、翌朝、太陽を拝んで散会する太陽信仰の祭りであった。この行事は、信仰と共に村人のレクレーションも兼ねていたと思われるが、現在では社会情勢の変化で形を変えて、村人が神社に集い御祓いをするのみとなっている。今朝も朝から神社に集い御祓いをした。

 このあたりの田圃は田植えが遅い所為もあって刈り入れはこれからだが、昨日あたりから所々でコンバインの音がし始めた。

1421w800  刈り入れが始まった田圃。これからが本番を迎えるが、それでも昔に比べると半月ほど早いように思う。

 機械化が進んで、始まったかと思う間もなく終わる。

 狭い田圃にあまりにも多い機械の数。これでは百姓は楽にはなったが、収入は機械代の支払いに消えるはず。これではますます農業をする人がいなくなる。日本の農業の将来が案じられるばかりだ。

 次の週末は地域の祭り。そして、「備前焼まつり」でもある。

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2007年10月13日 (土)

初咲き

 祭りの季節になった。あちこちの神社では祭りが酣である。落柿窯のある里の秋祭りも来週に迫った。また同じ日には「備前焼祭り」でもある。何とも気ぜわしいこの頃だ。

 落柿窯では、今日、祭りを控えてシルバーさんに草取りをお願いした。夏を越して母屋、工房、窯の周りは草、草、草・・・に占領されていたが、やっとすっきりして心地よい。何とか、祭りに間に合ってよかった。

 里の祭りとは別に、今日は氏神様の秋の祭りが行われた。この氏神様は「おしめ様」と呼ばれている。この呼び名の由来は定かでは ないが、一説によると「お姫様」の変形であるとも言われている。もしそれが正しいなら、ご神体は女の神様と言うことになる。

 「おしめ様」は村の中心から少し北に行ったところにあり、周りは低い土塀に囲まれている。境内は5メートルに3メートルほどの狭い空間。この中に三抱えもあるユズリハの大木と、小さな大小のお社、それに道祖神とおぼしき石がある。

 ユズリハといい、大小の社に道祖神といい、家(氏族)の繁栄を願って祭られているに相違無い。信仰の原点がそこにある。

1414w800  小さなお社に道祖神。

 いつの頃から祭られているのか不明だが、少なくても5~600年は経っているのではないかと思う。

1418w800  ユズリハの大木が印象的な小さな小さな境内。低い朽ちかけた土塀が時代を物語っている。

 この村は最初、四軒の家から派生して繁栄してきた村だと言われている。そのため地名もそれになぞらえて呼ばれる。

 さて話は変わるが、落柿窯のサザンカがこの秋初めて花を開いた。白い初咲きのサザンカは何とも可憐である。

1413w800  今年初めてのサザンカ。

 落柿窯には、主の好みもあってサザンカと椿が多い。種類も様々だ。これから冬に向かっていよいよサザンカの季節である。

 サザンカが盛りを迎える頃になともう冬。

 それにしても今年の夏は何だったのか。今思うと夢のごとしであるようだ。

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2007年10月12日 (金)

青と碧

 秋が深まるにつれて空の青さが際だってきた。そこで今日は日本人の青に対する感覚について考えてみた。断っておくが、これはあくまで主の私見である。

 日本人は「あお」を表現する漢字として「青」と「碧」の二つの漢字を使い分ける。

 それでは「青」の字はどんなときに使うかを見てみると、この「青」は明るい透明感がある色を表現するのに適しているように思う。従って、秋の抜けるような空の色には「青空」と、この字が使われることが多い。

 一方、「碧」の漢字は「濃いあお」を表現する時に使われる。たとえば、写真でよく見る南国の濃い空の色や、かつて穂高で見た秋の空の色、「碧」は濃い色。いわゆる紺に近い「あお」である。どちらかというと夏の空の色かもしれない。

 簡単に言うと「スカイぶブルー」と「ダークブルー」の差といってよいが、日本人は、この二つを上手く使いわける。別にどちらでもよいと言えばそれまでだが、そこが日本人の鋭い感性のなせる業であると思える。

 秋の澄んだ空を見ていると、こんなどうでもよいことがふと思われたりする。時に「青空」、時に「碧空」、美しい空なら別にどちらでもよいが・・・・・。

1404w800  10月の穂高涸沢。

 「碧空」? それとも「青空」

1405w800  10月の奥穂高岳。

 これは「碧空」?

1406w800  10月の北穂高岳。

 この空は「碧空」?

1407w800  10月の奥穂高岳。

 「青空」それとも「碧空」?。

1408w800  11月の「バルンフェシティバル」。

 さて「碧空」か「青空」か・・・。

1409w800  同じく「バルンフェスティバル」。

 「モーターパラグライダー」

 眩しい「碧空」または「青空」。

  1412w800

 バルンが青い(碧い)空に映える。

1411w800  秋の澄んだ美しい空に乾杯。

 「碧」でも「青」でもどちらでもよいが、この美しい空がいつまでもあり続けることを祈る。

 

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2007年10月11日 (木)

落柿窯の柿

 そろそろスーパーの果物売り場に柿が並び始めた。

 柿は主の好物だが、どうしたことか落柿窯のあの柿の大木に今年は一つの実もついていない。柿は豊作の年と不作の年が交互に現れるが、今年程ひどい年も珍しい。これは落柿窯の柿だけに限ったことでは無いようで、近所の柿も実を付けていない。どうも今年は不作の年に当たっているようだ。

 そんなわけで、主は仕方なくスーパーで柿を買ってきた。

1395w800  和歌山県産「刀根柿」。いつもこの柿が一番早く店頭に並ぶ。渋を抜いてある柿で本来は渋柿。種は無く、それでも十分に甘い。

 しかし、このなんとなく柔らかく歯ごたえの無い柿はどうも主の好みではないが、柿好きの主の要求を満たす為には我慢するしかない。

 今日は柿と一緒に早くも出回り始めたミカンも買った。少し青いミカン。子供の頃、運動会には必ずこのミカンがあった気がする。

1397w800  青い小さなミカン。思わずつばが出てきそうな程酸っぱそうに見えるが、実際食してみるとそれほどの酸っぱさはない。結構いける。

 ビタミンたっぷりの果物は嬉しい。

 最近、朝夕がめっきり涼しくなった。日によっては寒く感じる日もある。そこで、今夜は久しぶりにおでんを煮た。「おでん」は関東の言葉。関西では、特に大阪では「関東煮」(かんとだき)という。言葉のいわれは知らないが、何となく地域を感じる。

1399w800  落柿窯作「おでん」または「関東煮」。

 主の作るおでんは薄味で旨い。

 一人暮らしの主は鍋一杯作ると延々とおでんの日が続くことになる。ちょっと閉口するが、まあ嫌いではないからいいか・・・・。

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2007年10月10日 (水)

徳利と湯呑み

 今日、主は所用のため仕事を早退させて頂いた。帰宅してみると姉が主宰する陶芸教室の日だったようで、いつものメンバー5人が陶芸を楽しんでいた。

 順序立てて教えてくれる先生がいないため、みんなほとんど我流である。今日は良い機会とばかりに、主は所用を済ませた後、基本を少しコーチした。

 進んでいる人は徳利を、そうでない人は湯呑みを、それぞれに少しアドバイスするだけで見違えるように良くなる。やはり基本は大切だ。今は主がコーチ出来る機会はほとんど無いが、また機会があればお役に立てる事もあろう。

1392w800  徳利の口は頸作りで決まる。

 両手を上手く使い頸を締める。この時、頸から口にかけての部分に土を残しておくのがポイントだ。薄すぎると頸が締まらない。

 備前徳利の頸は親指と人差し指でつかめる長さが基本となっている。

1393w800  湯呑みを作るポイントは、先ず土をまっすぐに上に伸ばすことだ。これは湯呑みだけでなく全ての轆轤の基本であるので、湯呑みが上手にひけるようになれば、徳利も花生けもさほど難しいことはない。

 要は土をまっすぐ伸ばせことが全てに通じる基本である。

 ただし、中心が取れていることが前提であることは言うまでもないが・・・・・。

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2007年10月 9日 (火)

秋色の茶碗

 秋の深まりを感じる。今日は寒露。そろそろ寒さが強まり露が凍り始める頃とされる。ほんの2,3週間前までの猛暑は何だったの。

 このところの朝夕の涼しさに身体がついて行かない。

 高い山ではそろそろ紅葉も終わる。主がまだまだ元気だった頃、この時期になると決まって穂高か剣、はたまた鹿島槍へとナナカマドの赤を求めて歩いていたのが懐かしく思い出されるが、今はもう、せいぜい秋色の茶碗で茶を楽しむ事くらいしか残されていない。寂しい限りが仕方がない。

 今夜は秋用の茶碗を一つアップすることにした。

1386w800  落柿窯作「秋色の茶碗」。

 「すいひ」した目の細かい土である。

 口辺部に胡麻がかかる。ナナカマドを思わせる明るい秋色が暖かい。

 胴は締めてある。いわゆる胴締め形だ。

1389w800  見込みは全体が赤い。その中に濃い緋襷がアクセントを付けている。

 余り深い茶碗ではないが馬盥形よりは深い。薄茶用である。

1385w800  高台部分。

 いわゆる「釘彫り高台」だが浅く彫ってあるので極めておとなしい。作者が見えるようだ。

 今日は上空で南と北の高気圧がせめぎ合っていて天気は悪いが、夜になると急に冷えてきた。

 暦は正確である。

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2007年10月 8日 (月)

セクシーな備前

 今日は雨。キンモクセイの香りが広がっている。今日のような空模様の日には香りが強くなるような気がする。爽やかな香りとみるか、妖艶な香りとみるかは人それぞれだが、いずれにしても香りはかすかな方がよい。

 昨夜のフィギアスケート大会では今年のミキティーは大人のセクシーを表現したいそうだ。彼女も19歳、そろそろセクシーも良いだろうが、大人の魅力は内から出てくるものだ。技術と共に内面も磨いてもらいたい。ちなみに真央は強さを出したいとの事であった。

 そこで、またしてもこじつけで、セクシーな備前を捜したら「備前鶴首」が出てきた。

1380w800  落柿窯作「備前鶴首」。

 備前鶴首は、ただ頸が長いだけではない。備前の鶴首は形の基本があるようで詳しくは「備前焼 山内厚可」さんのホームページに詳しいのでご覧頂きい。

 鶴首の頸から胴にかけてのラインはなんともセクシーだとは思わないか。この感覚は主だけかな~。この作品は既に「備前落柿作品集」に登載済みである。

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2007年10月 7日 (日)

流れる音の世界

 今日は朝から地域の秋祭りを前にして村人総出でお宮の掃除。落柿窯のある里だけでなく他の村からも来ていたので一気にきれいになった。ついでに我が家の周りの草刈りもしたら、体力のない主は午後からダウン。これでは横になって音楽でも聴くほかないと決めて、先日買ってきた「宮本笑里」のデビューアルバム「Smile」を聞いて過ごした。

1369w800  アルバムの写真を見てもわかるように相当な美人である。

 オーボエ奏者「宮本文昭」さんの次女だが、バイオリンの腕前も相当なものだ。無知な主でもその実力は感じられるから、人気が出るのも無理からぬ事と納得した。

1370w800  曲は全部で13曲。小品を集めてあるが十分に聴き応えがある。

 美人の宮本笑里さんがステージで演奏する姿を是非見てみたいと思うのも無理からぬ事と理解して頂けるだろう。コンサートが待たれるが、いつの事やら。

 実は、先日もう一枚CDを買っている。これは「エレーヌ・グリモー」ピアノ、「ヴラディーミル・ユロフスキ」指揮、ドレスデン国立管弦楽団によるベートーベン「ピアノ協奏曲第5番」(皇帝)そして「ソナタ第28番」。

1371w800  この「第5番」はすばらしい演奏である。ベートーベン好きの主を大いに満足させてくれるものだ。

 最近、「第5番」の新しい演奏を聴いてなかった所為もあったためか、いたく感動した。

 備前でも音楽が聞こえてきそうな作品が出来ないものかと思うが相当ね力がなければ難しかろう。

 しかし、こじつけてでも主の「叩き皿」に付いた緋襷から、流れる音楽を感じる事は出来ないか。恥を忍んで「叩き皿」の部分をアップする。

1373w800  落柿窯作「備前叩き皿」。

 この皿の緋襷に、「流れる音の世界」を感じることは無理だろうか。

 せめて風の音くらいは聞こえてこないだろうか。

  

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2007年10月 6日 (土)

仕上げのタイミング

 一昨日の夜と一昨昨日の夜に轆轤成形した素地がようやく仕上げ時になった。プロの作家なら、仕上げのタイミングを計ることはそれほど難しいことではないが、落柿窯の主のように仕事を持ち身には結構難しい。夏のように気温が高いとすぐ乾くし、エアコンや扇風機の風邪が当たると変な乾き方になる。また暖房もしかり。

 この時期が一年で一番良い季節だが、時間が自由にならないとやはり上手く行かない。

 そんなわけで、今日やっとビアマグと芋徳利を仕上げた。

1365w800  今日仕上げた芋徳利の中の一本。

 今が旬のサツマイモにも似て、芋徳利とは上手い名前を付けたものだと感心する。

 後、口に向かって細くなっているものを「らっきょ徳利」、底がひろいものは「船徳利」と呼ぶ。

1368w800  一昨昨日のビアマグもやっと削れる乾きになった。

 このビアマグは底を仕上げただけだが、ほかには部分的にカットしたり、四角に歪めたりいろいろやってはみるが、何せ美的センスに欠ける主とて、うまくゆくはずもなく、いつも失敗ばかり。

 やはりセンスは大事だね。

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深まる秋

  「天高く馬肥ゆる秋」と言われるが今日は抜けるような青空。日差しは結構強いが空気が乾いている所為か爽やかだ。気が付くとキンモクセイが薫っている。家の横に結構大きな木があって、見るといつの間にか花を付けている。

1358w800  キンモクセイの花。

 一輪手折って工房に置いた。工房がキンモクセイの香りに包まれる。これも秋の楽しみ。

 キンモクセイの香りはかすかな方がいい。いつか「キンモクセイ茶」を頂いたことがあって呑んできたが、主の好みではなかった。

 遅れていた「彼岸花」が今盛りである。田圃の畦道が華やかだが、彼岸花の歴史を想うと何故か切ない。

1359w800  今が盛りの彼岸花。

 畦草を刈った後に突然茎が伸びて真っ赤な花を付ける。球根だが。自身で増えることはない。あちこちにあるのは人の手で植えられた物だ。

1361w800  田圃の稲穂も頭を垂れて刈り入れを待っている。今月末にはほとんどの田圃が寒々しくなるだろう。田圃は今が一番華やかだ。この、のどかな風景がいつまでも続いて欲しいが、農業を取り巻く情勢は予断を許さない。国の農業政策の貧困は何とかならぬのか・・・。腹立たしい思いばかり。

1363w800  ほんの10日程前に蒔いた秋野菜が見事に芽を出してくれた。熱く雨のない夏だったが、秋の深まりに合わせて雨も降り、季節は上手く帳尻を合わせて来た。自然の偉大さに感謝しきり。

 明日は秋祭りを前にして地域のお宮掃除だ。

 秋祭りの日は「備前焼祭り」の日でもある。

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2007年10月 5日 (金)

芋徳利か焼酎ボトルか

 友人の若い備前焼作家が「焼酎を楽しむには、焼酎サーバーよりも焼酎ボトルが良い」とブログに書いているのを見て、主は今までに制作した幾つかの芋徳利の中から焼酎ボトルになりそうなものを探してみた。

1351w800  肩に胡麻のかかった芋徳利。

 約4合ほど入るがどう見ても焼酎ボトルのイメージではない。

 さて困った。次の芋徳利はどうかな。

1355w800  この芋徳利も焼酎を入れるにはきれいすぎる気がする。

 主の抱く焼酎ボトルのイメージはもっと無骨で土臭い物だ。

 本来焼酎は庶民の酒。これを入れる器は素朴であらねばならない。

1356w800  そこで探し出したのがこれ。

 これぞまさしく焼酎ボトルというに相応しい。この無骨さと素朴な土臭さは何とも味わい深いと思えるがどうか。

 焼成の具合もイメージ通り。形もイメージ通り。5合以上は入りそうだ。

 これを芋徳利とはせず、焼酎ボトルと名付けたいと思う。

 しかし、残念ながら下戸の主は使い用がない。いつか使ってくれる人が現れるまでお蔵入りだ。

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2007年10月 4日 (木)

芋徳利

 今夜、工房から出ると雨になっていた。夕食後、昨夜轆轤挽きしたビアマグを仕上げようとしたが、乾きが悪く明日に延ばした。変わりに主の好きな「芋徳利」を轆轤挽きした。酒と縁のない主ではあるが、何故か徳利が好き、それも芋徳利の形にひかれる。

 その昔、森陶岳さんが相生の大窯を焚いた時の記念の写真集で、森さんが芋徳利を片手に提げたシルエットの写真を見て以来、その写真が印象的だったせいか、主は芋徳利を良く作るようになった。

1350w800  備前の徳利は2合徳利が普通だが、芋徳利は4~5合入る物が多い。中には大芋徳利と称して徳利型の壷を作る人もいるがこれは実用から離れている。やはり徳利は「使ってなんぼ」の道具だから、ほどよい大きさでなければならない。

 今夜ひいた芋徳利は、たぶん4合徳利になるはずだ。

 次第に秋が深まってきた時期に合わせて、姉が「栗おこわ」を届けてくれたので今夜の晩飯はそれで決まり。

1347w800  季節の味覚は何よりのご馳走である。

 緋襷の備前の飯茶碗に良くあっている。栗と小豆が絶妙であった。

1344w800

 今夜の晩飯はあっさりと、だし巻き卵にサラダ。主の食事はこれで十分。

 備前の7寸皿が丁度良い。

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2007年10月 3日 (水)

癒しの土

 今夜はどうしたことか、主が轆轤を回した。白内障の手術以後、しばらく土に触っていなかったがやはり備前の土はいいね。この感触は備前の土独得のものだ。初めて備前の土に触った人は一応にその感触の良さに驚く。この土に触っていると次第に心が落ち着いてくるのがわかる。

 そんなわけで、主は今日久しぶりに轆轤を回して落柿窯で一番人気のビアマグをひいた。

1343w800  今夜は出来るだけ仕上げか簡単なようにベタ高台にした。明日は仕上げが出来るだろう。

 備前のビアマグはビール呑みにはたまらないアイテム。季節は問わない。

 今夜久々に落柿窯の展示室に入ったら作品群から一斉に睨まれたような気がした。

 主はプロではないので作品を販売していない。。作品達は日の目を見たいらしいが今は無理。そのうちその機会もあるだろう。それまで倉庫のような展示室で寝ていて欲しい。

1342w800  壷あり、花生けあり、皿あり、徳利あり、湯のみ、ぐい呑み、ビアマグ、コーヒーカップ、茶道具等々何でもある展示室

 。実はもっともっと素敵な作品も隠れているんだが・・・・。

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2007年10月 2日 (火)

術後2週間

 今日、術後2週間目の診察に行ってきた。順調とのこと、ひと安心だ。明るくなった目で見える世間はイヤなニュースに満ちている。こんな事なら見えない方が幸せだったのかも知れないが、まあ残りの人生、「冥土」へのみやげになるように出来る限り見ておこう。

 さて、今日は近くのスーパーで黒い葡萄を買ってきた。最近の葡萄は粒が大きく種なしで甘い物が多い。主は昔ながらの酸っぱい黒い葡萄が好きだ。一番いいのは「キャンベル」。しかしこの葡萄は今やほとんど見ることがない。今日買ってきたのは「ベリーA」。この葡萄は酸っぱいキャンベルの改良型のようだが味は甘い。それでも主の若い頃からある葡萄で懐かしい。それに安い。

1339w800  いつものように備前の輪花鉢に入れた。良く冷やしているので粒に露が付いているのか美味そうに見える。(この鉢は何度かブログに登場している。)

 この輪花鉢も落柿窯で焼いたものだ。周囲の胡麻は窖窯特有の雰囲気がある。中央部の3ボタは白く抜けて赤い緋襷が効果的に付いている。

 こんな焼成の作品ばかりが出てくれば嬉しいが、なかなかそうはいかないのが備前の難しくて面白いところ。

 主はいつも窯出しに一喜一憂しながら陶芸を楽しんでいる。

 

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2007年10月 1日 (月)

実験

 ある時、備前の白地に透明釉を掛けて電気釜で焼成実験をしたことがある。結果は下の写真の通りだ。

1334w800  これが実験の茶碗。

 この雰囲気を良とするか否とするかは個人の考えによるが、主としては、とうてい肯定することは出来ない。

1337w800 茶碗の高台部分。

 土を見せている部分と釉薬の掛かった部分でみると「余計なことはしない方がよい」と言うのがよくわかる。

 おまけに、この備前の土は急激な温度変化に耐えられず、ところかまわずブクが来てしまった。

 備前はあくまで備前の正統を守るのが常道である。

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